北九州市の旦過市場で火災 店舗や飲食店など40棟焼く けが人なし

19日午前2時40分ごろ、北九州市小倉北区魚町4の旦過(たんが)市場の一角から出火しているとの119番が相次いだ。市消防局などによると、消防車約30台が出動して消火に当たり、約5時間後の午前7時50分ごろにほぼ収まったが、広範囲に延焼して約1600平方メートルが焼損。アーケード内の店舗や飲食店など約40棟が焼けたとみられる。福岡県警小倉北署によると、けが人の情報は入っていないという。
市消防局などによると、旦過市場の北側入り口近くにある「新旦過横丁」付近が激しく燃えたとみられる。小倉北署などが出火当時の状況を調べる。
旦過市場は小倉駅の南西約600メートルの繁華街にあり、約110店舗が軒を連ねる。100年以上の歴史があり、市民に長年親しまれてきたほか、近年は観光地としても人気を集めている。木造店舗などが密集し、老朽化が進んでいることから、市と地元による再整備計画が進められていた。
市場付近は住宅などが建ち並び、住民が一時避難するなど騒然となった。近くに住む無職の尾川詔治さん(78)は「100年以上続く伝統の『北九州の台所』だが、木造なので火事が起きたら大変だと思っていた。小倉っ子の自分としては高校生の頃、大みそかに母と食材を買い出しに行った思い出の場所で、今でも行く。市場には顔見知りも多く、こんな事態になり残念でならない」と肩を落とした。【成松秋穂、河慧淋】