週刊ポストの報道で18歳の女子学生との飲酒疑惑が浮上し、自民党を離党した吉川赳衆院議員(40)=比例東海=について、自民党の世耕参院幹事長(59)は13日の党会合で議員辞職を求める考えを示した。22日に参院選が公示されることが確実な中、選挙へのマイナスイメージを懸念する声が自民党内で高まっている。
選挙の責任者として怒り心頭の世耕氏は「一部衆院議員にとんでもない動きがあった。議員辞職を求めていきたい」と声を荒げた。「さっさと党を出て行ってもらったが、吉川氏は比例で復活した議員。当然、自民党の議席だ」とした。
野党は攻勢を強めている。立憲民主党の泉健太代表は、国会内で開かれた党会合で「党を離れればいいというものではない。自民内からも議員辞職を求める声がわき上がっている。辞職して当然だ」と述べた。日本維新の会の遠藤敬国対委員長も「本人が国会議員の責務として説明を尽くすことが大事だ」と強調。自民の世耕参院幹事長が吉川氏の議員辞職を求めたことを踏まえ「もっともな話だ」と述べた。
この日の国会では、岸田文雄首相(64)も対応に追われた。参院決算委員会の場で、吉川氏について質問を受けると、「離党したとはいえ、国民に何も説明していない」と述べ、「本人からしっかり事実を明らかにしてもらわなければならない」と強調した。
突然の“下半身”スキャンダルについて、岸田氏周辺は「報道を耳にしても全く驚かなかった。まあ、そうでしょうね、という感じ」とあきれた様子。「父親は県議ですが、選挙に弱い。辞職も時間の問題でしょう」と突き放した。スキャンダルに厳しいとされる公明党からも、早期決着を望む声が上がっている。
過去、スキャンダルに見舞われた議員は党役職の辞任や離党を落としどころとしてきた。ジャーナリストの田崎史郎氏は「報道内容が事実なら、とんでもないこと」とした上で「選挙を控え、党幹部らはややナーバスになっている面もある。辞職をすれば、生活の基盤などをすべて失う。出処進退は自分で判断すべきだ」と述べた。
関係者によると、吉川氏は報道内容について事実関係の確認を続けるとし、「離党したことで一定の責任を果たした」との考えも周囲に示しているという。