2001年に北九州市若松区で主婦の関岡晴美さん(当時34歳)が殺害された事件から29日で21年を迎えた。捜査本部がある福岡県警若松署に寄せられる情報は年々減っており、関岡さんの母、永野弘子さん(78)がJR小倉駅前で事件に関する情報提供を呼びかけた。
関岡さんは01年6月29日午後2時50分ごろ、若松区青葉台南の自宅で上半身を刺されて死亡しているのが見つかった。同日午前に亡くなったとみられ、死因は失血死だった。同日午前11時ごろには、自宅から約3キロ離れた旧ダイエー水巻店のATM(現金自動受払機)で、関岡さん名義のカードで約50万円が引き出されていた。防犯カメラにはフードをかぶった人物が映っていたが、不鮮明で特定には至っていない。
若松署によると、事件に関する情報提供はここ数年、年間10件前後で推移しているといい、29日は容疑者がはいていたとみられる靴と同じ種類の靴や、フード付きの雨がっぱを着せた人形を展示し、通行人に情報提供を呼びかけるチラシを配った。
永野さんは、未解決のまま時が過ぎることに「本当に悔しい思いだが、それ以上の苦しみに犯人自身は遭っていると思う。そうでないと理不尽過ぎる。私たちの心はぐちゃぐちゃです」と胸の内を明かし、「直接的に関係のないようなことでも、若松署に連絡してくれたらありがたい」と語った。
若松署の井町由起夫署長は「遺族の強い思いに応えるため、警察は全力で捜査を続けていく」と誓った。情報提供は若松署捜査本部(093・771・0110)。【佐藤緑平、林大樹】