運行管理者、犠牲者名言えず=遺族が被告人質問―軽井沢バス事故

長野県軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡したスキーツアーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われた運行会社「イーエスピー」(東京)の社長高橋美作被告(60)と運行管理者だった元社員荒井強被告(53)の公判が21日、長野地裁(大野洋裁判長)で開かれた。19、20日に続いて被告人質問が行われ、犠牲者の名前を尋ねられた荒井被告が一人も答えられない場面があった。
高橋被告は大野裁判長から事故原因について問われると、「(死亡した運転手が)ブレーキを踏まなかったこと」と答えた。採用時に運転手の技量を確認していなかったとした上で、「普通に運転できると思っていた」などと釈明した。
この日は被害者参加制度を利用し、遺族が直接質問する機会があった。荒井被告は亡くなった大学生13人の名前を聞かれた際、「紙がないと言えない」「顔しか出てこない」などと話した。高橋被告は詰まりながらも全員の名前を挙げた。
荒井被告が犠牲者の名前を答えられなかったことについて、閉廷後に取材に応じた遺族は「毎日お経を上げていると言っていたが、信ぴょう性を疑うような話だ」と述べた。
[時事通信社]