下関の安倍元首相事務所が閉鎖 昭恵さんら看板外す

7月の参院選で応援演説中に銃撃を受け死亡した安倍晋三元首相(当時67歳)の地元・山口県下関市にある事務所が28日、閉鎖され、看板が外された。安倍後援会の伊藤昭男会長は取材に「安倍元総理の無念さ、昭恵夫人の悲しみを思うと胸が張り裂けるばかり。2代にわたって下関市の方にはお世話になり、日本を代表する政治家に成長した」と話した。
下関市東大和町にある事務所は安倍氏の父、晋太郎氏の代から使われ、1993年の衆院選で初当選した安倍氏が引き継いだ。この日は、秘書ら事務所関係者が見守る中、安倍氏の妻の昭恵さんや安倍事務所の配川(はいかわ)博之顧問が「あべ晋三事務所」「自由民主党 山口県第四選挙区支部」と書かれた二つの看板を外した。
奈良市で起きた7月8日の銃撃事件で安倍氏が亡くなった後、事務所には献花台が設けられ、県内外から多くの弔問客が訪れた。伊藤会長は「安倍事務所としての機能は今日をもって終わるが、安倍イズムをしっかりと受け継いでいける方に後事を託し、この事務所から第一声を上げてほしい」とも話した。
安倍氏の死去に伴う衆院山口4区(下関市、長門市)の補欠選挙は来春に実施される見込みで、後援会では下関市の吉田真次市議(38)を後継候補として擁立する方向で最終調整が進んでいる。【大坪菜々美、部坂有香】