教諭、生徒の悪口を実名挙げてネット掲示板に書き込み…「手段を間違えた」

実名を挙げて生徒の悪口をインターネット上の掲示板に書き込んだとして、山形県教育委員会は15日、庄内地域の中学校の40歳代女性教諭を減給10分の1(1か月)の懲戒処分とした。
発表によると、生徒から人間関係のトラブルを相談されていた女性教諭は昨年4月中旬、この生徒と別の生徒が、トラブル相手の生徒について話していた悪口を偶然耳にした。「生徒の思いを外に出してあげたい」と考え、聞いた内容をネット上の掲示板に氏名や性別とともに書き込んだ。
書き込まれた生徒の保護者が気付き、警察に相談。女性教諭は昨年7月に侮辱容疑で書類送検されたが、同11月に不起訴となった。女性教諭は「相談を受けた生徒に感情移入しすぎた。自分が何とかしないといけないと背負いすぎ、手段を間違えた」などと話しているという。
また、県教委は同日、庄内町の量販店駐車場で成人雑誌やDVDなどを不法投棄し、昨年12月に廃棄物処理法違反で略式起訴された、最上地域の高校の50歳代男性教諭を減給10分の1(1か月)の懲戒処分とした。
このほか、仙台市へ向かう国道で法定速度を40キロ上回る100キロで走行し、検挙された村山地域の中学校の30歳代男性教諭と、酒田市内の交差点で交通事故を起こし、歩行者に重傷を負わせた庄内地域の高校の50歳代男性教諭を、それぞれ戒告とした。