15日、釣りをしていた50代の男性が行方不明となった道北の幌加内町・朱鞠内湖。 釣り場の近くではクマが目撃されていました。
事態が大きく動いたのは15日午後。
鈴木麻友記者)
「クマの駆除に向かっておよそ3時間後、ハンターを乗せた船が1隻戻ってきました」。
クマの駆除に向かっていた人が、男性が行方不明になった場所の近くで人の体のようなものを発見しました。
国内最大の淡水魚「イトウ」の釣りスポットとして知られる朱鞠内湖。
オホーツク管内から釣りをしにきていた男性が船着き場を出たのは、14日午前5時すぎ。
ほかの釣り人9人と一緒に1隻の船に乗り込み、およそ6キロ離れた釣り場に向かいました。
船が釣り場に到着したのは午前6時前。
この釣り場では男性1人だけが船から降りたといいます。
ガイドが男性を迎えにいったのは午前9時ごろ。
そこに男性の姿はなく、午前9時半ごろにガイドは釣り場近くで胴長靴をくわえたクマを目撃しました。
釣り場には男性のものとみられるリュックや釣り竿、ライフジャケットなどが残されていました。
男性を知る人
「(過去には)ずっと向こうにクマがいるからやめて帰ってきたことも。(周辺に)とっても詳しい。
すごく慎重だし。」
鈴木麻友記者)
「消防や猟友会のハンターたち5人ほどでブルーシートを持ち上げています。
駆除されたクマと見られます」
15日午後、釣り場の近くでは男性を襲ったとみられる体長およそ1.5メートルのオスのクマ1頭が駆除されました。
クマの出没を受けて幌加内町では当面の間、朱鞠内湖の周辺への立ち入りを制限することを決めました。
幌加内町副町長)
「(クマは)沢のあたりにいたところから我々のいるところまで出てきて障害物がない状態で撃つことができた」警察は発見された人の体のようなものが行方不明者に関係するものかどうか調べています。