【ロンドン=依田和彩】林外相は21日、英国で開幕した「ウクライナ復興会議」に出席し、日本で「日ウクライナ経済復興推進会議」を年末から年始の適切な時期に開催すると表明した。日本企業の投資を促進する狙いがあり、「官民を挙げて、復旧・復興を力強く後押ししていく」と訴えた。
推進会議には、ウクライナ政府関係者と日本企業を招き、ニーズのすり合わせを行いたい考えだ。林氏は日本の強みを生かした中長期的な支援策として、〈1〉地雷対策・がれき除去〈2〉電力などインフラ整備〈3〉農業・産業振興――などを挙げた。
日本が戦争や東日本大震災からの復興を経験したことに言及し、「『日本ならでは』の復興支援を実施していく」とも強調した。
ウクライナのカホフカ水力発電所ダムの決壊を受け、浄水装置約160台、発電機約530台などを供与することも明らかにした。