米軍横田基地(東京都福生市など)で有害な有機フッ素化合物「PFAS」を含む消火剤が漏出していた問題で、小池百合子知事は14日、政府の対応について「国は漏出場所や量など(都など自治体側から)調査を要請する上で必要な情報を明らかにしておらず、すごく中途半端。たらい回しにしないでほしい」と批判した。定例記者会見で記者の質問に答えた。
小池氏は、都が基地周辺の自治体と共に浜田靖一防衛相に漏出量などの詳細な情報を迅速に提供するよう既に要請していることなどに触れ「それに必要な対応をされることを望んでいる」と述べた。
米軍横田基地で2010~12年に計3回、PFASを含む消火剤が漏出する事案があったことが判明。浜田防衛相は11日の閣議後の記者会見で「関係自治体から立ち入りに関する具体的な要請がなされた場合には、関係省庁と連携し、米側に働きかけたい」などと述べていた。【秋丸生帆】