鹿大病院で“黒塗り文書”が閲覧可能に… 血液製剤使用の患者1153人分の個人情報が漏えいのおそれ

鹿児島大学病院は、医療機関などに提供していた資料で、黒塗りにしていた患者1153人分の個人情報が、特定の操作をすれば見られる状態になっていたと発表しました。鹿児島大学病院によりますと、2019年度と2020年度に行った研究事業の資料には、血液製剤を使用した患者1153人の名前や住所などの個人情報が記載されていて、これらを黒塗りにしてPDFファイルにしていました。この資料は医療機関に提供され、このうち16人分の情報がのった報告書も厚労省のホームページで公開されていましたが、特定の操作をすれば黒塗りの部分が見られる状態になっていたことが判明し、資料の回収やホームページからの削除を行ったということです。外部への情報流失による被害は、これまでのところ確認されていないということです。鹿児島大学病院は「個人情報保護の周知を徹底し、情報セキュリティ研修を強化する」としています。黒塗りにした個人情報がみられる状態になっていたケースは、鹿児島県が5月に公募で寄せれられた鹿児島港本港区の利活用アイデアをホームページで公開した際にもあり、知事が謝罪する事態になりました。