日本付近は明日29日(日)頃まで冬型の気圧配置が続き、日本海側の地域は大雪や吹雪に警戒が必要です。
年末の帰省ラッシュと重なり、日本海側を中心に交通機関に大きく影響するおそれがあります。こまめに最新の情報を確認してください。
さらに50cm以上の積雪増予想 立ち往生に警戒
日本列島周辺は西高東低の冬型の気圧配置が強まっています。上空には寒気が居座り、北日本や北陸山沿いなどでは昨日から大雪となっています。
日本海で北寄りの風と西寄りの風がぶつかることでJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されていて、北陸付近には活発な雲が次々に流れ込んでいます。特に北陸の山沿いや信越や関東北部山沿いでは、雪が強まりました。
福井県大野市の九頭竜では6時までの3時間に23cmの雪が降り、積雪が急増しました。そのほかでも1時間に5cm前後の強い降り方となったタイミングがあり、6時までの12時間に福島県只見町では31cm、新潟県十日町市では20cmも積雪が増えました。7時48分には岐阜県の一部に大雪警報が発表されました。
JPCZの位置は明日にかけてもほとんど変わらず、同じような場所で雪の強まりやすい状況が続く予想です。局地的には山沿いで1時間に10cm前後の降り方となることも考えられます。29日(日)朝までに北陸山沿いの広い範囲で30cm以上、多いところでは50cm以上も新たに雪が積もるとみています。雪の弱まっているタイミングに、複数人で雪かきや雪下ろしを行うようにしてください。
また、積雪が急増することで、峠道などでスタックすると大規模な交通障害につながります。年末年始の休暇を利用した帰省や旅行などで車を利用する方は、慣れない雪道運転となる可能性があるため、万全の準備を行ったうえで無理な運転を避けるようにしてください。屋根など高所からの落雪にも注意が必要です。
北日本日本海側は吹雪による視界不良に注意
オホーツク海で低気圧が発達し、大陸から高気圧が張り出すことで等圧線が非常に混み合い、北日本を中心に西寄りの風が強くなっています。雪の強まりに加えて、吹雪による視界不良にも注意が必要です。
雪の強まりとともに吹雪によって、高速道路では通行止めが発生してもおかしくありません。また、飛行機の運航についても、遅延や条件付き運航などの影響が出ることも考えられます。
お出かけになる際は、随時最新の天気予報と交通機関の運行情報を確認してください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)