70年ぶりの東京大新学部、学部長は初の外国人…1年間は全寮制・半数は留学生・学生が学ぶテーマ選択

東京大学は4日、学部の4年間と大学院修士課程の1年間を合わせた5年制の新学部「カレッジ・オブ・デザイン」を2027年9月に開設すると正式に発表した。東大が学部を新設するのは、1958年の薬学部以来、約70年ぶり。文理融合型で、学生が自ら学ぶテーマを決められるのが特徴で、気候変動など地球規模の課題解決に取り組む次世代のリーダーを育成するのが狙いだ。
新学部の学部長には、東大大学院情報学環のマイルス・ペニントン教授が就任する。東大の学部長に外国人が就くのは、1877年の開学以来、初めてとなる。ペニントン氏は英ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了。2017年から東大教授を務めており、「デザイン先導イノベーション」が専門だ。
記者会見した東大の藤井輝夫学長は、新学部について「東大のポテンシャルを最大限活用した新しい学びの場とし、世界の誰もが来たくなる大学をつくっていきたい」と述べた。会見に同席したペニントン氏は「学術的な知識とデザインの力を組み合わせることで、社会課題の解決に取り組むことができる。学生たちには将来の社会を形づくることができる能力を養ってもらいたい」と抱負を語った。
新学部の定員は1学年100人で、半数は海外からの留学生とする方針だ。現行の東大入試とは異なる選抜方法を検討しており、海外の有力大学で主流の秋入学を導入することで、国内外から多様な学生を募る。学生は入学後の1年間は全寮制とし、寝食を共にしながら切磋琢磨(せっさたくま)できる環境を整える。
東大は今年7月をめどに、新学部の入試概要を公表する予定だ。