今日7月2日(水)の午後になり本州の山沿いで雨雲が発生、発達しています。関東から東北の太平洋側では大雨警報の出ている所があり、今後は雨雲の一部が市街地まで広がる見込みです。今夜にかけて局地的な雷雨に警戒が必要です。
記録的短時間大雨情報が相次ぎ発表
太平洋高気圧の縁に沿って湿った空気が流れ込んでいる所に、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過している影響で、本州付近は大気の状態が不安定になっています。午後になって山沿いで雨雲が発達して、関東北部や東北には記録的短時間大雨情報が発表されました。
上空を吹く北西の風によって山沿いで発生した雨雲は平野部にも拡大しています。16時00分までの1時間には茨城県高萩市・大能で49.5mmの激しい雨、福島県小野町・小野新町で27.5mm、宮城県大崎市・川渡で22.0mmの強い雨を観測しました。栃木県、福島県、宮城県、山形県、岩手県には大雨警報や洪水警報、福島県には土砂災害警戒情報が発表中です。
今夜にかけて雷雨や突風などに警戒
雨のピークは夕方で、一部の地域では気圧の谷が抜ける今夜まで、局地的に激しい雨が降る見込みです。活発な雨雲の周辺では雷や雹(ひょう)、突風などを伴うおそれがあります。短時間の激しい雨による道路冠水や河川の増水、土砂災害、落雷などに警戒をしてください。
なお、明日3日(木)も今日と同じような気圧配置が続き、新たな気圧の谷が通過することで大気の状態が不安定になります。引き続き天気の急変に注意が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)