自民党は29日午前、党本部で役員会を開き、参院選で惨敗した石破首相(党総裁)の責任を問う両院議員総会を開催することを決めた。有村治子・両院議員総会長に招集を要請し、近く開催する方向だ。役員会後、森山幹事長が記者会見で明らかにした。
森山氏は会見で、「総会を開くことを役員会として決めさせていただいた」と語った。両院議員総会は、党則に基づく正規の議決機関で、党運営などの重要事項を決定できる。
党執行部は28日に両院議員懇談会を開き、出席議員のうち64人から意見を聞き取った。ただ、両院議員総会の開催に必要な党所属国会議員の「3分の1以上」の署名が集まったとされることに加え、懇談会で総会開催を求める声が相次いだため、総会の開催を決めた。
首相は役員会後、首相官邸で記者団に「丁寧に、真摯(しんし)に、逃げずに説明するということに尽きる」と述べた。
首相の退陣を求める議員らは、総裁選の前倒しなどを訴えており、総会では首相の責任を追及する方針だ。森山氏は会見で、「開催要求をされる方々が何をそこで議論をされたいかについては今後、両院議員総会長の下で話を伺っていく」と述べるにとどめた。
両院議員総会の開催を求める署名の提出前に開催を決めたことについては、「(提出の)手続きを経なくても総会を開くことの方が、幹事長としての対応としては大事なことだ」と語った。