県知事が手紙で謝罪=再審無罪の看護助手に―滋賀

滋賀県東近江市(旧湖東町)の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者への殺人罪で服役後、再審無罪となった元看護助手西山美香さん(45)に対し、三日月大造県知事が5日、代理人を通じて謝罪の手紙を渡していたことが分かった。西山さんの代理人弁護士が同日、明らかにした。
代理人弁護士によると、手紙は8月25日付で、三日月氏の直筆。国家賠償請求訴訟で県警の違法捜査を認め、県に賠償を命じた大津地裁判決に触れ「西山さまおよびご両親のご心労やご負担を長引かせてしまったことについて、誠に申し訳なく、深くおわび申し上げます」などと書かれている。
県の総務部長と総務課長補佐が5日午後、同県彦根市内にある弁護士の事務所を訪れ、同席した西山さんに手紙を渡し、頭を下げて謝罪したという。 [時事通信社]