戎橋周辺の遊歩道「ダイブ警戒」で立ち入り制限開始 M1阪神の試合開始、周辺は警戒強化

最短で7日のリーグ優勝が決まるプロ野球・阪神タイガース。優勝決定時に多くのファンが集まることが予想される大阪・ミナミの戎橋周辺では試合開始の7日午後6時ごろから道頓堀川沿いの遊歩道の立ち入りが一部制限された。優勝時にファンが川にダイブする過去もあり、大阪府警は夕方から周辺に警察官の配備を開始。阪神優勝に伴う雑踏警備として今回初めてヘリコプターを導入する。
府警は阪神の優勝に合わせ、繁華街にファンが大挙して押し寄せる事態を見据え、最大千人態勢で警戒に当たる。戎橋周辺の混み具合を上空からヘリで確認し、状況の見極めに活用する。
試合が始まった午後6時ごろ、戎橋西側のスロープはカラーコーンが設置され、立ち入りを制限。これに伴い戎橋上の通行者が増加し始め、警察官が拡声器で「橋の上の立ち止まりは大変危険です」などと呼びかけた。
これまでの優勝では、一部のファンが戎橋から道頓堀川へダイブしてきた過去もある。前回優勝時、府警はダイブ防止のため戎橋両端のスロープを閉鎖するなど警戒を実施したが、厳重警戒のすきを突くかのように、川沿いの遊歩道から若い男性ら延べ26人が次々とダイブ。周囲からは「誰が行くんや」と飛び込みをあおるやじも飛んでいた。
府警は今回、川沿いの遊歩道の立ち入り制限のほか、大阪府の吉村知事も6日、X(旧ツイッター)で《今回は逆に水位を下げるかもしれません。知らんけど。いずれにせよ、道頓堀川には飛び込まないで》と投稿するなど、阪神優勝時の「風物詩」と化してしまっている道頓堀川ダイブの阻止に力を入れている。