今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文氏が研究を続ける大阪大でも学生らが喜びをあらわにした。
自身の教官から「阪大の先生たちはなかなかノーベル賞をとれない」と聞いていたという同大医学系研究科博士後期課程1年の女子学生(26)は、「ついにとったんだという気持ち」と喜びの声を上げた。
「制御性T細胞は、病気の治療やメカニズムで絶対に出てくるワード。すごい研究だと思う」として、自身の研究についても「研究している物質が、病気の治療やメカニズムに関わることを証明できたら」と話していた。
男子大学院生(23)は「さきほど友人から教えてもらった。現役では初めての阪大からのノーベル賞受賞決定とのことで、大学の株が上がりそう」と笑顔。数学の研究をしているといい、「医学とも密接に関係しているので、受賞決定が良い影響につながるのでは」と期待を込めた。
女子学生(20)も坂口氏の研究結果が、自己免疫疾患やがんの治療に役立つと期待されている点について触れ、「悩まれている患者が多い疾患に関わる研究なので、特効薬に希望を与える成果だと感じている」と話した。