日本航空の国際線の男性機長(64)(懲戒解雇)が米ホノルル滞在中に社内規定に反して飲酒した問題で、国土交通省は24日、元機長を航空法に基づき航空業務停止60日の行政処分とした。
国交省などによると、元機長は8月、ホノルル発中部行きの便に乗務予定日の前日にビール3本を飲んだ。出発前の自主的な検査でアルコールが検知されたため、飲酒を申告して乗務を取りやめた。元機長は検査記録の日付を改ざんするなどしており、国交省は「安全意識の著しい欠如を示す悪質な行為」と指摘した。
この問題を巡り日航は9月、全取締役・執行役員の月額報酬を減額する処分を行ったほか、再発防止策として飲酒リスクがあると判断された全パイロットを乗務から外す方針を公表した。