大曲の花火7千発をアメリカ輸出へ…米建国250周年祝いで「ぜひ日本の花火を打ち上げたい」と打診

秋田県大仙市の響屋大曲煙火(斎藤健太郎社長)が来年7月4日、米国建国250周年を祝って打ち上げられる花火のうち約7000発を輸出することになった。斎藤社長は「お祝いに花を添えるのはとても名誉なこと。日本の花火のすばらしさを知ってもらう機会になれば」と意気込んでいる。
響屋は1894年創業の老舗で、全国花火競技大会「大曲の花火」をはじめ全国の花火大会で数々の受賞歴を誇る。今春、交流のある米ロッツィ社から250周年記念式典の花火提供を打診され、引き受けた。
米企業が打ち上げる花火玉は現在、中国製がほとんどという。これまでの交流で日本の花火の高い技術力を知るロッツィ社から「ぜひ日本の花火を打ち上げたい」と提案された。
250周年当日は、米ワシントンの記念式典会場だけでなく全米各地の都市で花火が打ち上げられる。響屋が提供する約7000発の打ち上げ場所などは、まだ決まっていないという。
斎藤社長は「いろいろな花火を提供するつもりだが、日本でしか作れない多重芯の10号玉などは外せない」と話す。現在、輸出に必要な認証手続きなどを進めており、来春には花火玉の輸出を始めたいとしている。