クマ対策に過去最大規模34億円、補正予算案に計上…「ガバメントハンター」人件費を初めて手当て

クマによる人身被害の急増を受け、環境省は28日、クマ対策として過去最大規模となる34億円を今年度の補正予算案に計上した。狩猟免許を持つ人を自治体が雇う「ガバメントハンター」の人件費を初めて手当てするほか、国による初の個体数推定調査などの費用を盛り込んだ。
自治体への交付金には計28億円を充てる。会計年度任用職員などを想定しているガバメントハンターの人件費として、1都道府県当たり上限1000万円を交付。人件費がこれを超える場合は、超過分の2分の1も補助する。
市街地に現れたクマを駆除する緊急銃猟など捕獲に係る経費や、クマのエサになる不要な果樹の伐採など人里への出没防止に係る経費は、国の補助率を従来の2分の1から3分の2に引き上げる。
国による個体数の推定調査には3億円を盛り込んだ。東北地方など人身被害が多い地域から順次、進める。