体重約400キロ…こうして巨大ヒグマは捕獲された 約2週間前にも出没?「よくわなに入ったな」地元猟友会会長も驚いた…過去最大級の巨体

11月25日朝、北海道苫前町で、巨大なヒグマが捕獲されました。
箱わなの中で暴れるそのヒグマは、体重は約400キロ、体長は2メートルに迫る大きさです。
町内で、夏ごろからデントコーンが食い荒らされるなどヒグマの出没が相次いでいたため、地元の猟友会が箱わなを設置していました。
《捕獲したことのない巨大ヒグマ 約2週間前にも出没?》
今回の捕獲を受けて、苫前町猟友会の林豊行会長は、その大きさに驚きを隠せません。
「今まで捕獲したもので一番大きいもので325キロ。それと比べても相当大きい」と話します。
また、この場所では、約2週間前の11月11日から12日にかけて、巨大なヒグマが箱わなを押し倒すようすがカメラに捉えられていました。
今回捕獲されたヒグマは、このときのわなを倒した個体と同じ可能性もあるということです。
《地元猟友会会長が語る…こうして巨大ヒグマは捕獲された》
今回捕獲した巨大ヒグマについて、林会長に詳しく話を伺いました。
――今回の箱わなにかかったヒグマの大きさは? 苫前町猟友会 林豊行会長:わなに入っているのを見たが、今までにこんなにボリュームのあるヒグマが捕れたことはない。「よく(わなに)入ったな」という感じです。
こんなに大きいヒグマを今まで見たことはない。9月ごろに、別の場所に設置したトレイルカメラに映っていたヒグマがかなり大きくて、400キロくらいあるのではないかと言っていたが、その個体かなとも思うのですが、実際にわなに入っているのを見るのと、カメラの映像とでは、感覚的にずれがある。正直いうと、大きすぎてわなには入らないだろうと思っていた。
――わなを押し倒したヒグマと同じ個体の可能性は? 苫前町猟友会 林豊行会長:前回わなが倒されたのが12日で、今回捕獲したのが25日。約2週間、この場所には1頭もヒグマは来ていない。わなにかけている餌をキツネやタヌキ、アライグマ、テンなどが来て、少しずつ食べていたので、前日24日に、新しい餌を入れた。その餌に釣られて入ったのかなと思う。
前回この場所でわなを押し倒したヒグマだとしたら、相当学習しているクマだから、わなには入らないだろうと思っていた。
《箱わなにかかったのは夜…間違いなくオス》
――わなに入った時間は? 苫前町猟友会 林豊行会長:前日夜、24日午後11時20分ぐらい。
――ヒグマが撮影された時間は? 苫前町猟友会 林豊行会長:動画が撮影されたのは、今朝、11月25日午前9時ごろです。
――今回捕獲されたヒグマの性別は? 苫前町猟友会 林豊行会長:ヒグマがこんなに大きくなるのはオスしかいない。オスです。駆除した後に確かめたが、間違いなくオスだった。
――推定年齢は分かりますか? 苫前町猟友会 林豊行会長:年齢が一番わかりにくいです。これまで大きさから見て、8歳か10歳くらいかなと思っていても、調べたら最終的に18歳だったということもあります。今回の大きさでいうと、18歳から20歳くらいと言っても、全くの間違いではないかもしれないです。
《わなを倒した個体と同じヒグマかどうかは不明も…餌目当てか?》
――捕獲までの経緯は? 苫前町猟友会 林豊行会長:前回わなをひっくり返したヒグマは、ひっくり返してそのまま冬眠するために山の奥へまっすぐ歩いて行ったのかなと思って、たぶんもう戻ってこないと思っていた。もし、わなを倒した個体と同じだとすれば…13日ほど経ってから戻ってきて、一発でわなに入ってしまった。これもちょっと信じ難いのですが…。
――前回、この場所でわなが倒された後、何か対策をしたのですか? 苫前町猟友会 林豊行会長:特別な対策というのはなく、両サイドに2本ずつアンカーを打っていたが、そのアンカーをもっと深く打ち込んだ感じ。
――ヒグマは、ここに餌があると認識していたのでしょうか? 苫前町猟友会 林豊行会長:前回わなをひっくり返したヒグマであれば、ここに来ると餌があると思っていたかもしれない。ただ、同じ個体かどうかは推測の域を出ない…。前回わなをひっくり返したヒグマであれば、餌については知っているはず。
何がきっかけで、ヒグマがわなに入ったのかは正直分からないです。ちょうど、わなを撤去しようかと話し始めていたところだった。
――もしかしたら、同じくらいの大きさのヒグマがまだいる可能性は? 苫前町猟友会 林豊行会長:現実的に、そんなに大きいヒグマは他にはいないと思うが…否定はできないです。
《巨大ヒグマは駆除、冬場の出没に引き続き注意が必要》
猟友会によりますと、今回捕獲されたヒグマは、25日のうちに駆除されたということです。
その後、巨大なヒグマは現れていないということですが、冬になっても、北海道内では各地でヒグマの出没が続いており、引き続き注意が必要です。