土星の環「消えた」、佐世保で観測…撮影した天文協会長「15年に一度の珍しい現象」

土星の環(わ)が“消えた”様子を、長崎県天文協会の松本直弥会長が佐世保市で観測し、撮影した。
松本会長などによると、土星の環は、氷の粒が集まってできており、厚さはわずか10メートルとも言われ、大きさと比べてかなり薄い。土星は、環が傾いたまま約30年かけて太陽の周りを公転しており、環が地球から見て真横になる時などに、ほとんど見えなくなる。環の消失は約15年ごとに観測され、今年は3、5、11月に起きた。
松本会長は11月23日午後9時25分頃、佐世保市の自宅の天文台で撮影した。「土星のシンボルである美しい環が見えないのは寂しいかもしれないが、15年に一度の珍しい現象。これから環が目立っていく様子にも注目してほしい」と話している。