福岡の男子高校生が、剣道部の上級生からいじめを受け4年前に自殺した問題で、遺族が19日、当時の剣道部の顧問らを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こすことが分かりました。
福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校の剣道部に所属していた侑大さんは、上級生からいじめを受け、2021年に17歳で自ら命を絶ちました。
侑大さんの遺族が、いじめにかかわったとされる当時の上級生4人に対し損害賠償を求めた裁判では、すでに3人と和解などが成立し、もう1人との裁判は19日に判決が出されます。
さらに遺族が19日に、当時、剣道部の顧問だった男性らを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こすことが分かりました。
訴えによりますと、剣道部の顧問だった男性は2019年に新入生だった侑大さんから、上級生にいじめを受けたと相談されたにもかかわらず、学校側に報告しませんでした。
その後も上級生に適切な指導をしない一方、侑大さんを無視するなどの対応を繰り返した結果、侑大さんは疎外感や絶望を感じ、自殺に至ったとしています。