神戸市中央区の商業ビルで昨年2月、開いた状態のエレベーターの扉から男性が転落死したとみられる事故で、兵庫県警は16日、業務上過失致死容疑で、エレベーターの製造元で保守点検を請け負う三菱電機ビルソリューションズ兵庫支店(神戸市)に当時在籍した30代と20代の男性作業員2人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
事故は令和7年2月27日未明に起きた。商業ビル4階の開いたままのエレベーターの扉から兵庫県芦屋市の男性医師=当時(31)=が転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
捜査関係者によると、30代の男性作業員は6年6月下旬、当直勤務に入っていた際に非常点検を実施。機器修理を行ったが、その際に安全装置を無効にし、扉が開いていてもエレベーターのかごが動く状態で作業を終了したという。
また保守点検担当の20代の男性作業員は、同年9月と12月に定期点検を実施したが、手順書通りの点検を行わず、安全装置を無効のまま放置し、異常なしと報告した疑いが持たれている。
国土交通省の審議会は昨年12月に調査報告書を公表。事故当時、扉に物が挟まって完全に閉まらないのに4階からかごが移動し、その後に扉が開いて事故が起きたと考えられると指摘していた。