流通経済大サッカー部、廃部の可能性は「検討しておりません」部内で違法薬物使用疑い緊急会見

流通経大は3日、男子サッカー部に違法薬物使用が疑われたため、茨城県警に相談し、サッカー部寮の家宅捜索を含めた捜査を受けたことを発表した。それを受けて同日、千葉県内で片山直登学長らが出席し、緊急の記者会見を実施した。
男子サッカー部は無期限の活動停止。今季から関東大学リーグの2部へ降格している中、4月からは新シーズンが始まる。ただ現状では参加の見通しは立たない。
部活動の再開判断について問われた片山直登学長は「まだ決定していることはありません」と断り、「部として対外試合をするとか合宿をするとかは早々にできないと思っています」。その上で「状況が確定し次第、個人的に活動することは可能かと思っています」。
そして廃部の可能性を問われると「それは検討しておりません」。その上で「現在の状況から非常に大きな進展があればということですけれど、それは仮定の話ですので、大きな話になれば、またその時点でということになっています」と回答した。
なお大学選抜などについては、一通りの調査が終わり問題ないと判断されれば、個人的な活動として認めるという。
今回の事案と経緯について、2月上旬に外部から中野雄二監督に薬物使用のうわさが寄せられたことが発端だ。スタッフが寮内の状況確認と観察を実施した。24日に、特定の男子サッカー部所属学生が違法薬物を使用している疑いがあるより具体性のある情報がスタッフにもたらされた。男子サッカー部内で調査の上、複数の学生について簡易検査を実施したところ、1人の学生から陽性反応が出たという。さらなる調査を進め、当該学生を含む5人が違法薬物の使用を認めたため、27日に茨城県警に相談。事情聴取が行われ、2月28日未明に男子サッカー部寮への家宅捜索が実施された。聞き取りによると「大麻リキッドを使用した」という証言がある。
部の監督責任が問われる中野監督は「大変申し訳ない」という話をしているという。同監督は大学サッカー連盟の理事長などの要職も務めている。
同大サッカー部は、総理大臣杯、大学サッカー選手権を合わせて5度制するなど、大学サッカー界をけん引してきた存在だ。日本代表MF守田英正らプロを150人以上輩出してきた。昨季は関東1部で11位に終わり、20年以来の関東2部降格となっていた。