流通経大サッカー部 大学が緊急会見で謝罪「心より深くお詫び」複数部員の違法薬物疑いで無期限活動停止

大学サッカー界の名門、流通経大サッカー部の複数の部員が寮で違法薬物を使用した疑いがあるとして、茨城県警に家宅捜索を受けていたことが3日に判明し、大学が千葉県内で緊急会見を開き謝罪した。

片山直登学長は冒頭「この度、本学男子サッカー部に所属する学生5名が寮で違法薬物を使用した疑いがある事案が発生しました。速やかに警察署に相談し、当該学生への任意での事情聴取、令状における家宅捜索を含む捜査が行われる事態となっております。関係者の皆さまに対し、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。深々と頭を下げた。

続けて「本学は、本件を極めて重大な事案として受け止めております。現在、警察の捜査に全面的に協力するとともに学内に危機管理対策本部専門部会を設置し、事実関係の徹底的な解明に取り組んでおります」と現状を説明した。また「男子サッカー部につきましては現在、部活動を停止としております。また、監督についても職務停止としております」と明かした。

今後については「最終的な事実関係が明らかになり次第、厳正に対処してまいります。本学は、部活動における指導体制の点検を行うとともに、不安を抱く大学生へのケアにも万全を期してまいります」と語った。さらに「教育機関としての社会的責任の重さを改めて深く自覚し、本件の検証を通じ、再発防止策を速やかに策定、実行し、失われた信頼の回復に全力を尽くしてまいる所存でございます」との姿勢を示した。

違法薬物の特定について、鈴木麻里子副学長は「(使用疑いのある該当)5名が大麻と認識して使用した、と発言しております」と説明。ただ「それが実際に大麻だったかは、警察と協力しておりますので確定的なことは申し上げることができません」とした。疑いのある5人については「寮の別室で自粛生活を送っています」と明かした。

大学によると、2月上旬に男子部人による違法薬物使用に関するうわさがあるとの情報が中野雄二監督に寄せられた。この段階では具体的な個人や事実の特定には至らず、中野監督からスタッフに情報提供され、一部スタッフが寮内の状況確認と観察を行った。同24日、特定の男子部員が違法薬物を使用している疑いがあるというより具体性のある情報がスタッフに入った。25日にスタッフミーティングを行い今後の対応を協議し、26日にヒアリングと簡易尿検査を実施。この検査の結果、一人に陽性反応が出た。またヒアリングを重ねる中で、複数の学生から使用を認める発言があり、現時点で5名が使用したと証言した。

大学は27日に男子サッカー部の無期限活動休止、監督の当面の職務停止などの処分を決定。同日に県警に相談し、28日未明に男子サッカー部寮が家宅捜索を受けたという。

流通経大サッカー部は1965年に創部。98年に中野雄二監督が就任して強化が始まった。全日本大学選手権優勝2度、関東大学リーグ1部優勝4度などの実績を誇り、日本代表MF守田英正(スポルティング)ら100人以上のJリーガーを輩出。昨年は同1部11位で2部に降格した。3月2日時点の部員数は249人。