私立大・短大を経営する3割超の学校法人が「経営難」の状態、うち26法人は債務超過で「自力再生が極めて困難」

物価上昇が経営圧迫
私立大や短大などを運営する全国662の学校法人のうち、3割超にあたる計207法人が経営難に陥っていることが13日、日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)の調査でわかった。昨年調査から33法人増え、過去最多となった。207法人のうち、26法人は、債務超過などにより「自力再生が極めて困難」と判定された。水道光熱費などの上昇による支出増が、学校経営を圧迫しているとみられる。
私学事業団は文部科学省が所管し、私学助成金の分配や経営支援を行っている。調査は、各法人が2025年6月までにまとめた24年度決算について、「教育に関する収支が直近3年のうち2年以上赤字」「外部負債が運用資産を超過している」――など八つの指標を用いて分析し、経営状況を4段階で分類した。
その結果、在学生が卒業するまでに経営破綻する恐れがあり、「自力再生が極めて困難な状態」とされたのは26法人(全体の3・9%)。「経営困難な状態」の181法人(同27・3%)と合わせて、計207法人が経営難と判定された。
また、八つの指標に悪化の兆候が見られ、経営困難な状態の「予備的段階」とされたのは176法人(同26・6%)。経営が「正常な状態」とされたのは、279法人(同42・1%)にとどまった。
私学事業団の担当者は「18歳人口がほぼ横ばいにあるなか、人件費や水道光熱費などの支出増を授業料に転嫁することができず、経営が悪化する学校法人が増えている」と分析した。