《高市内閣の実態はすでに旧茂木派内閣》自民党内で“ポスト高市”と囁かれる茂木敏充・外相 高市内閣に旧茂木派の6人を大臣に送り込み「内閣を居抜きで引き継ぐ」狙いか

衆院選において歴史的な圧勝をもたらした高市早苗・首相は、自民党で「一強体制」を築いたように見えたが、ここにきて異変が起きている。党執行部や側近との対立が深まり、看板政策をめぐる反発も表面化、解体されたはずの「派閥」までもが息を吹き返し、もともと無派閥の高市首相への包囲網となりつつある。そして、早くもポスト高市を狙う動きも見え始めている。【全3回の第3回】
高市政権は茂木氏と旧茂木派大臣の全面バックアップで成り立っている
高市首相の”次”を狙うのは誰になるのか。自民党内でポスト高市と囁かれているのは総裁選2位の小泉進次郎氏ではなく、最下位だった茂木敏充・外相なのだという。
政治評論家の有馬晴海氏が語る。
「高市内閣の骨格を見ると旧茂木派の大臣が6人を占めている。木原稔・官房長官が官邸を仕切り、対米外交やイラク問題は茂木外相、コメ政策の鈴木憲和・農相、外国人規制の小野田紀美・経済安保相、再審制度見直しは平口洋・法相といずれも重要政策を担い、事実上、官邸と内閣を旧茂木派が支えている。高市政権は茂木氏と旧茂木派大臣の全面バックアップで成り立っていると言えます」
高市内閣の実態はすでに「旧茂木派内閣」だと見ているのである。
茂木氏とその腹心の大臣たちに要所を押さえられているということは、裏を返すと、茂木氏が手を引けば政権維持が難しくなるリスクを孕む。
茂木氏は党内でもひそかに支持を伸ばしている。
旧茂木派は小渕優子氏ら有力議員が離脱。旧参院平成研を率いる石井準一・参院幹事長は小林鷹之・政調会長支持の新たなグループ作りに動いて勢力は縮小傾向に見えるが、外交や経済政策の勉強会を主宰し、萩生田光一・幹事長代行ら旧安倍派、旧岸田派の議員など約70人が参加している。
「高市政権が行き詰まった時、政策や外交課題をすぐ引き継げるのは茂木さんしかいない。麻生さんも手腕が未知数な小泉氏ではなく、外交・行政手腕に定評があって関係もいい茂木さんなら反対しないはずです」(旧茂木派中堅議員)
高市政権を居抜きで引き継ぐ気満々のようだ。
衆院で史上最多の議席を握った自民党で、かつてない激しさの権力闘争が始まろうとしている。
(第1回から読む)
※週刊ポスト2026年5月1日号