「7.13水害」から22年 水害の恐ろしさ・教訓を次世代へ…
新潟県内で15人が犠牲となった「7.13水害」の発生から22年。 水害の経験者は水害の恐ろしさと、教訓を次世代に伝えています。
2004年7月に発生した「7・13水害」。 記録的な豪雨で、当時の中之島町(現 長岡市)を流れる刈谷田川や、三条市を流れる五十嵐川が決壊し、15人が死亡、住宅の浸水被害は8000棟以上に及びました。
「ニュース映像を見ているような感覚」 被災者が目撃した水害のリアル
この水害を経験したのが、スイミングクラブ・ダッシュ燕校で支配人を務める久住 直也さんです。 当時は三条校に勤務していました。
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「午後2時前後だったと思う。外を見たら、本当に泥水がダーッと流れてくるような感じだった。徐々に徐々に水位が上がってくるのを見て、ちょっとこれは危険だなという感じがした」
身の危険を感じた久住さんは、会員やスタッフと2階に避難しました。
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「例えば窓の外を見ると、完全に濁流が流れているんだけれども、どこかのニュースで映像を見ているような感覚がありながら、現実に目の前で起きているんだという。もうこの感覚の差を埋めるのはなかなか大変だった」
脱出は15時間後 そして3か月かかった復興 折れそうな心を支えたもの
約15時間後に脱出した久住さんたち。 ただ水圧によってプールにはひびが入り、修理が必要な状態になりました。 復興への道のりは長く、心が折れそうになった久住さんたちを励ましたのは、地域の人たちからの励ましの声でした。
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「まず会員さんが差し入れを持ってきてくれる。一番うれしかったのはお手紙。それが一番の励みになって、どうにか復活させようという気持ちに」
「7・13水害」から約3か月後、ダッシュ三条校は復興を成し遂げ、今も地域の人たちに愛され続けています。
水との関わり方を教え 命を守る 恩返しの地域貢献活動
その恩返しとして行っているのが地域貢献活動です。 地域の子どもたちに水との関わり方を教えることで、命を守ってもらおうと、着衣水泳も教えています。
川や海で遊んでいる時、万が一、服を着た状態で溺れてしまったら…。
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「(服を着た状態は)水のなかだと動きにくくなるが、脱ぐと浮力が働かなくなるので、もし服を着て入った場合は脱がずに服の力を使って浮くというのが基本」
もがいてしまうと体力を消耗するので、服の浮力をうまく使いながら、なるべく動かずに浮いて救助を待ちましょう。
【高松アナウンサー リポート】 「いざ川とかプールで流されたときに、平常心を保ってできるかと言われたらすごく不安になった」
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「あの時こういう風にやっていたよな、とかというのがちょっとでも思い出せればよいかなと」
「経験を伝えることが大事」 そして万が一に備えシミュレーションしよう
また、溺れている人を助けるために水に入るのは危険です。 ペットボトルや空のクーラーボックスなど浮力があるものを投げて、それにつかまってもらうようにしましょう。
【ダッシュ燕校 久住 直也 支配人】 「我々の経験を伝えていくこと、これが一番大事だと思っている。聞いた人が何かに気づいてくれるきっかけになれば。それが我々の使命だと思っている」
大雨による水害や川や海での水難事故など、万が一に備えてシミュレーションをしておくことが大切です。
ダッシュ燕校の久住さんは、水害の時に暗い中で夜を明かした経験から、灯りの大切さを実感したそうです。 停電時の光の確保も準備しておくとよさそうです。