不明前に相次ぐトラブル…通報も 奈良“親子”遺体 母親遺棄の疑いで交際相手(37)を逮捕

奈良市の川岸で親子とみられる女性2人の遺体が見つかった事件で、母親の交際相手の男が逮捕されました。男は容疑を認め、「2人を一緒に車に乗せて運んだ」という趣旨の供述をしているということです。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、奈良市の会社員・今北享宏容疑者(37)です。この事件は今月17日、奈良市の名張川の川岸で、女性2人の遺体がシートにくるまれた状態で見つかったものです。
1人は三重県伊賀市に住む池田園美さん(44)で、もう1人は池田さんの娘で20歳の大学生とみられています。
警察によりますと、今北容疑者は今年2月上旬、池田さんの遺体を遺棄した疑いがもたれています。
奈良で家族と暮らしていた今北容疑者と、三重で娘と2人で暮らしていた池田さん。2人は交際関係にあったといいます。
男の人が出入りする様子を見たことがあるという、池田さんの近所に住む人は。
池田さんの近隣住民
「来ていましたよ。来て家の周りの草ひきとか清掃していた。しょっちゅう来てた。だからお母さん(池田さん)の彼氏だったのかな。(車は)奈良ナンバー。付き合っている方かなって、家の草むしりする仲なんだろうなと」
ただ…。
池田さんの近隣住民
「見ないようになった、急に」
事件当時、何があったのか。少しずつ状況が見えてきました。
警察によりますと、池田さんと娘の生存が最後に確認されているのは今年の2月9日。今北容疑者と3人で外出し、三重県内に一緒にいたということです。
ただ、その翌日の2月10日には池田さんと連絡が取れなくなり、警察が家を訪れましたが、不在だったといいます。
その際、池田さんの家の前には今北容疑者がいて、「私も連絡がつかない」という趣旨の説明をしたということです。
その後、5月15日に池田さんの親族から行方不明者届が。そして、捜査を進めていく中で、今月14日に今北容疑者から話を聞き、17日に遺体を発見。その日のうちに今北容疑者を逮捕しました。
今北容疑者は死体遺棄の容疑について認めた上で、「1人で遺棄した」「2人を一緒に車に乗せて運んだ」という趣旨の供述をしているということです。
2人の遺体は、最後に生存が確認されている2月9日から1週間以内に遺棄されたとみられています。
奈良市にある今北容疑者の自宅から、三重県伊賀市の池田さんの自宅までは直線距離でおよそ30キロ。今北容疑者が勤務している介護関係の会社も伊賀市内にあり、遺体が見つかったのは、その間にある道路沿いの茂みです。
今北容疑者の近所に住む人は。
今北容疑者の近隣住民
「(今北容疑者家族と)よくみんなで公園とかで休日遊んだり、今北容疑者の家の前でみんなで集まって遊んでいた。いろんな住宅の子と。めっちゃ相談とかも聞いてくれて、優しかったです」
――トラブルを聞いたことは?
今北容疑者の近隣住民
「一切聞いたことがないです」
一方、2人で暮らしていたという池田さん親子ですが、実は、行方がわからなくなる直前、池田さんの周りでは複数の不審な出来事が起きていたといいます。
行方不明の4日前の今年2月6日、池田さんから警察に「駐車中の車内をのぞきこんでいる男がいる」と通報が。さらにその翌日には、今北容疑者から「彼女(池田さん)が玄関先で男に液体を顔にかけられた」という通報が。
被害にあった池田さんが今北容疑者に連絡して助けを求め、駆けつけた今北容疑者が警察に通報したということです。このとき、池田さんは転倒して、頭を打ってけがをしたといいます。
そして、10日に警察はこの件で池田さんと被害届の手続きをすることになっていましたが、突然、連絡が取れなくなり、家からもいなくなってしまったということです。
池田さんが行方不明になる直前に起きていた別の傷害事件。警察は、この傷害事件の犯人を特定できていないといい、今回の死体遺棄事件との関連はまだわかっていないとしています。
行方不明からおよそ5か月がたって見つかった遺体。今北容疑者は、逮捕される4日前まで通常通り会社で働いていたということです。
警察は、今北容疑者が2人が死亡した経緯も知っているとみて捜査を進めています。
(7月20日放送『news zero』より)