《相模原・小学生を鎌で追い回し》「クソじじい」と言われてベルトで拘束、逮捕された77歳男が供述「犬が怖がると思って注意した」…目撃者は「自転車も没収されていた」小学校の見解は

神奈川県警相模原南署は10月6日、相模原市南区の広場で小学6年生の男子児童2人を車に乗せ、監禁したとして、同区に住む自称・土地賃貸業の男(77)を監禁の疑いで逮捕した。犬の散歩中に起きた児童とのトラブルが発端とされているが、容疑者は容疑の一部を否認しているという。事件の目撃者や近隣住民に取材し、児童らが草刈り鎌を持った容疑者に追いかけられ、車で連れ去られるまでの経緯を追った。
【画像】「大きなプレハブやコンテナで囲まれた壁」逮捕された男の自宅と子どもたちが追いかけられた現場
「犬が怖がると思って注意したところ…児童から“クソじじい”など」
事件は10月5日の午後4時54分ごろ、相模原市南区下溝の広場付近で起きた。社会部記者が解説する。
「トラブルの始まりは男が犬の散歩中、広場で大声を出して遊んでいた小学6年生の児童ら数人を注意したことでした。容疑者は『犬が怖がると思って注意したところ、児童から“クソじじい”など侮辱的な言葉を言われた』と説明しているといいます。
激高した容疑者は犬を置くために一度帰宅し、その後、車に乗って再び広場へ戻ってきました。そして、車内に積んであった柄の長さが1メートルを超える農業用の草刈り鎌を手に持ち、逃げる児童らを追いかけたということです」
児童らは慌てて逃げたが、その場に2人の男児(12歳)が取り残されてしまった。男はこの2人を自身の乗用車に乗せ、現場から車で約1分の距離にある自宅へと連行。そこで、逃げた他の児童らの学校名や電話番号、名前を紙に書かせたという。
「男は容疑を一部否認しており、車に乗せたことは認めつつ、児童が自ら乗った、怖がらせていないと主張しています。『(車に)乗って』と男が言ったところ、児童は『はい』と応じたと述べています」(社会部記者)
一方、別の児童は男に胸ぐらをつかまれ、鎌を向けられたという。この児童からの110番通報で事件が発覚。駆けつけた警察官が事情を聴き、翌6日の逮捕に至った。
「ベルトのようなもので手を拘束されていた」
現場近くをバイクで通りかかった目撃者の男性は、当時の状況をこう証言する。
「夕方5時前、川沿いに出たら車が停まっていて、その前に子供用の自転車が倒れていました。『事故かな』と思って立ち止まったら、白い帽子をかぶったじいさん(逮捕された男)が、小学生を相手に一人で騒いで、胸ぐらをつかんだり揺すったりしていました。最初は棒か何かを振り回しているのかと思ったら、柄の長い『草刈り鎌』だったんです」
男性が子どもたちに聞いたところ、「鎌みたいなのを振り回して怒鳴られ、自転車を没収だと言われてびっくりした」と怯えていたという。
さらに、男性が現場に近づくと、異様な光景が広がっていた。
「男の子一人が、ベルトのようなもので手を拘束されて押さえつけられていたんです。見かねて『お前それやばいよ、まずいからね』と注意したら、じいさんは『いいんだよ、これは俺が責任を取るから、全て取るから』と興奮しており、自分が何を言っているかも分かっていない状態でした」
男性によれば、男は一度帰宅した後、服を替えて戻ってきたという。
「あのじいさんは、子供たちを取り押さえるために一度犬の散歩から帰ってきた後、わざわざ車に乗り換えて、上着を着て帽子をかぶって『変装』してまで追ってきたんですよ。ベルトで縛ったり変装までして捕まえようとしたのは本当にまずい」(同目撃者男性)
「会えば挨拶はしてくれるが…」77歳男の素顔
「自称・土地賃貸業」と報道された男だが、近隣住民によれば、周囲とは一定の距離があったようだ。
自宅はJR下溝駅から徒歩約10分、相模川の河川敷近くにある。敷地は未舗装の道路に面し、周囲をトタン板で囲まれていた。敷地内にはプレハブやコンテナを繋ぎ合わせたような建物があり、周囲には脚立や資材が置かれていた。その自宅から数十メートル先の道路付近で、児童らとの揉め事が起きたという。
近隣で働く別の男性は、容疑者の普段の様子をこう語る。
「ずっとここに住んでいる人で、自分でプレハブなどで小屋を作り、大型犬と住んでいます。会えば挨拶はしてくれますが、近隣の企業には『関わらない』というところが多いね。ただ、目立ったトラブルは今までありませんでした。大型犬は誰かが出入りして面倒を見ているようです」
一方、児童らが通うとされる小学校は、集英社オンラインの取材にこう答えた。
「(少年側からの)トラブルの発端となる行為は特段、報告として上がっておらず、私たちも報道発表で事案の内容を知るのみです。一般論ですが、子どもたちには地域の方々に『挨拶をしましょう』や『迷惑をかけないように生活していきましょう』と指導を続けています」
男は児童2人を車に乗せたことは認めながらも、監禁容疑については一部否認している。警察は「同意して車に乗った」とする男の供述について慎重に調べるとともに、草刈り鎌を持ち出し、児童を拘束して連れ去るに至った詳しい経緯を捜査している。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班