真大フーズ 油脂流し下水詰まらせた疑いで書類送検

食肉加工で排出した油脂をそのまま流して下水管を詰まらせたとして、宮城県警生活環境課と築館署は30日、食肉加工会社「真大フーズ」=同県栗原市築館=と同社社長の女(41)=同市=を廃棄物処理法違反と下水道法違反の疑いで仙台地検古川支部に書類送検した。
送検容疑は2017年9月~今年3月、鶏肉をゆでる際に生じた油脂約15トンを処理せず、同社敷地内から下水管にそのまま捨てたとしている。また、下水道を使用し始めた13年から6年半近くにわたって水質検査をしなかったとしている。社長は「業務を優先してしまい、適切な処理を怠った」と容疑を認めている。
同課などによると、事業者が下水を排出する際には油脂や固形物を分離する装置で処理する必要があるが、同社は装置を故障したまま放置していたとみられる。17年9月に近隣住民から悪臭の苦情が寄せられ、保健所と市が立ち入り検査を行ったが改善されず、今年3月にも下水管約700メートルを詰まらせたとして、県警が家宅捜索を行った。【滝沢一誠】