岐阜市内の私立高校の教室で3日、同校2年の男子生徒(17)が首にひもをかけた状態で見つかり、死亡した問題で、直前まで男子生徒を指導していた担任教諭がその後、約2時間、教室を離れていたことがわかった。同校の教頭は4日、取材に対し、「行き過ぎた指導があったとは思っていない」とする一方、「生徒を2時間も一人にしたことは、不適切だった。何度か状況を確認するべきだった」と述べた。
同校や岐阜県警岐阜中署によると、男子生徒は3日午後2時40分頃、担任教諭から特別教室に呼び出され、同級生との授業中のトラブルについて約20分間、指導を受けた。担任はホームルームのためいったん教室を離れ、約40分後に戻り、「もう少し待っていて」と言い残したが、その教室で5時半頃、別の教諭が男子生徒の異常に気づいたという。遺書は見つかっていないが、同署は自殺を図った可能性があるとみて調べている。
同校は4日、臨時の全校集会を開き、生徒に経緯を説明。死亡した生徒の保護者には、校長が自宅を訪ね、謝罪したという。