あおり運転でバイクの少年死亡させた男を起訴 福岡地検

7月に福岡市西区でバイクを運転する少年(当時16歳)をあおり運転により転倒させ死亡させたとして、福岡地検は6日、同市早良区の会社員、原和裕(かずひろ)容疑者(30)を、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(ひき逃げ)の罪で福岡地裁に起訴した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状などによると、7月3日夜、西区福重2の国道202号で乗用車を運転していた原被告は、2人乗りバイクの走行方法にいらだち、車を急接近させた後、追い抜いて急ブレーキをかけてバイクを転倒させた。少年らはそのまま車に衝突。運転していた少年が3日後に死亡、後ろに乗っていた少年に全治1週間のけがをさせたとされる。
原被告は現場から走り去ったが、県警に自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑などで緊急逮捕された。県警によると、当時少年らは4人で3台のバイクに分乗。調べに対し、別の少年は「友人があおられた」と証言していた。【宗岡敬介】