岩屋毅防衛相は10日、北朝鮮が同日午前に飛翔(ひしょう)体を発射したことについて「度重なるミサイル等の発射で関連技術の高度化を図っている。深刻な課題と捉え、情勢をしっかり注視し、警戒監視体制に万全を期したい」と述べた。防衛省内で記者団に語った。
9日は北朝鮮の建国記念日で、同省内ではこれに合わせたものとの見方が出ている。岩屋氏は飛翔体の飛距離や発射方向、種類などに加え、北朝鮮の意図についても分析していると説明した。
防衛省は午前8時半ごろから岩屋氏ら幹部が集まり、飛翔体の情報収集と分析を行った。
菅義偉官房長官は10日の記者会見で「現時点でわが国の安全保障に影響を与えるような事態は確認されていない」と指摘。「米国などと緊密に連携しているところで、情報の収集分析に全力を挙げていきたい」と強調した。
[時事通信社]