吉村洋文知事が西村康稔経済再生相とのバトルに「役割が明確になって良かった」

大阪府の吉村洋文知事(44)が10日、読売テレビの討論バラエティー「そこまで言って委員会NP」(日曜・後1時30分)に出演した。緊急事態宣言延長を受け、陽性率、経路不明の感染者数、ベッドの使用率の3つの数字を示し、7日間連続で目標数を達成した時に15日以降、段階的な自粛解除の出口戦略を示した「大阪モデル」について「府民への情報公開でもあるんです」と説明した。
どのような業種から解除をするかについては、クラスターが発生したライブハウス、スポーツクラブ、夜の接待を伴う飲食業については引き続き休業を要請。一方で、最後まで休業要請を行ったパチンコ店は「人数制限、間をあける対策をしてもらったら構わない」と自粛解除とすることを明かした。第2波、第3波の感染症が来るかもしれないことについても「入口戦略」の数字を示し、常に備えていることを強く訴えた。
コロナ収束後の中国人や外国人の観光客受け入れについて、大阪が国に先立って行うかは「大阪の戦略としてありがたい話だけどリスクもある。色んな国からたくさんお客さんを呼ばないといけない。今回は日本の感染症に対する意識、国防という意識が少なかった」と反省も口にした。また、西村康稔経済再生相(57)と出口戦略をめぐってバトルしたことに関して「今回の特措法があまりにもポンコツすぎて、基本的対処方針というわけのわからないものが入ってきて、役割が不明確になっていたものが明確になって良かった」と振り返った。
吉村知事の2025年大阪万博のPRも兼ねた作業着スタイルも定着し「スーツが嫌いなんです。去年の夏もマーク付きのポロシャツでした」と苦笑い。司会の辛坊治郎キャスター(64)も「ファッションセンスがあまりない人」と暴露した。また、国政に参加する意欲を問われると「政治力があるのは松井(一郎)さん。たいしたおっちゃんなんですよ。僕は国会議員になる気はまったくない」と全否定した。