元大阪府知事の橋下徹氏が4日放送のTBS系情報番組「あさチャン!」(月~金曜・前5時25分)にリモート生出演した。
番組では、東京都が2日に発動した新型コロナウイルスの感染拡大に警戒を呼びかける「東京アラート」について特集した。その中で橋下氏は、小池百合子都知事が示した休業要請などの緩和、再要請を検討するための7つのモニタリング指標に疑問を呈した。
7つの指標は「新たな感染者数 1日20人未満(1週間の平均で)」「感染経路が不明な人の割合 50パーセント未満」「週単位の増加比率 1未満」「重症患者数」「入院患者数」「PCR検査の陽性率」「受診相談窓口での相談件数」で「2週間前に別の番組で小池さんと議論させてもらって、これ指標になってないんじゃないですか?って話をしたんです」と明かした。
その上で「例えば、感染経路不明50パーセント以上ってなってますけど、新規陽性者が1人で感染経路不明だったら、1人なのにこれ100パーセントになっちゃう。1週間の感染者数も前の週が1人で今週が2人になった。1人が2人になっただけで2倍になってしまう。これは意味がなさない」などと指摘し、感染経路不明な人の割合と週単位の増加比率の「2つはまったく指標にならない」とした。
また、重症、入院の患者数についても「ここの患者数が問題ではなくて、いったい医療のキャパシティーはどれだけあるんですか?これ、日々変わってくる。ベッドはどれぐらいあるんですか?そのベッドのうち、今、どれぐらいの患者数が締めているんですか?ここは割合でしっかり示さないと、警告の意味がない」と指摘した。
こうした点から「7つの指標はほとんど基準をなしてない」と断じ「だから小池さんの脳みそひとつで全部アラートが鳴ったり、控えられたりとか東京はちょっとよくわからない状態でこれで都民のみなさんは理解しているのかな?納得しているのかな?ってすごい不思議です」と疑問を投げかけていた。