鳥取県岩美町の浦富海岸で娘2人を助けようとした父親(48)がおぼれて死亡した9日、同海岸では他にも海水浴客5人が波に流され、救助されるなどした。
鳥取海上保安署によると、午前には小栗浜海岸で親子3人が流され、父親が死亡。午後には浦富海水浴場で男性2人(22歳と23歳)が沖に流されてから自力で岸に泳ぎ着き、同様に流された男女2人(24歳と22歳)は漁船に救助された。さらに夕方には45歳の女性1人がおぼれ、防災ヘリで病院に運ばれた。いずれもけがはなかった。
浦富海水浴場は、今年は新型コロナウイルス感染防止のために開設されておらず、遊泳区域を示すブイの設置と監視員の配置もない。同署は「離岸流が発生した可能性がある。急に深みになる場所もあるので、遊泳区域が分からない場所で泳ぐのは危険だ」と呼び掛けている。