准教授刺傷で元名城大生初公判 検察「リポート遅れで『単位与えない』に怒り」

名城大天白キャンパス(名古屋市天白区)で40代の男性准教授を刺したとして殺人未遂罪などに問われた元同大理工学部生、野原康佑被告(22)の裁判員裁判の初公判が19日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)で開かれた。野原被告は刺したことを認めた上で、「殺害する気はなかった」と起訴内容を一部否認した。
検察側は冒頭陳述で「被告は、准教授にリポート提出の遅れを叱られ、『単位を与えない』と言われて怒りを感じた。死の危険性が高い行為と分かった上で、はさみで首を刺した」と指摘した。
弁護側は「准教授の言動が指導の範囲を超えていると感じ、ショッキングな体験をさせてやめさせようとした。はさみなら刺しても死なないと思い、首は狙わなかった。傷害罪にとどまる」と主張した。
起訴状によると、野原被告は3年生だった1月10日午後4時5分ごろ、研究室内で准教授の首などをはさみで複数回刺すなどして殺害しようとしたとされる。【井口慎太郎】