7、8月各月の万引きの認知件数が1~6月平均よりも増えたことが静岡県警生活安全企画課のまとめで分かった。県警は、レジ袋が7月に有料化され、買い物でエコバッグを持参する消費者が増えたことが背景にあるとみている。今月14日には小売店などの責任者を集めた防犯責任者対策会議が静岡市内で開かれ、万引きされにくい店舗づくりを話し合った。
生活安全企画課によると、1~6月の万引きの認知件数は月平均で188件だったのに対し、7月が213件、8月が222件となった。客がバッグを持参し、精算前に商品を袋に入れて会計を済ませたように装うケースがあるという。
14日の対策会議の報告によると、店に精算済みの商品が入った袋を忘れた高齢者がいた。店員が袋の中にあったレシートと商品を照らし合わせると、精算していない商品も入っていた。高齢者に事情を聞くと、万引きを認めたという。
会議で講師を務めた静岡大教職センターの金子泰之さんは、2009年まで万引き件数が全国ワーストだった香川県の対策事例を紹介し、「店での客への声がけが大切」などと、万引きされにくい店舗のポイントを指摘した。県警生活安全企画課の鈴木剛課長は、「万引き被害は全刑法犯に占める割合が大きく、数を減らすのが課題だ」と話した。