南海放送50代社員を書類送検、懲戒解雇 ATM置き忘れの現金盗んだ疑い

南海放送(松山市)は27日、金融機関で現金22万4000円入りの封筒を置き引きしたとして、50代の男性社員が窃盗容疑で書類送検され、23日付で懲戒解雇した、と発表した。所属や役職は公表していない。
同社によると、元社員は8月12日午後、松山市内の金融機関で、現金自動受払機(ATM)に客が置き忘れた封筒を持ち帰り、そこから現金を抜き出して自分名義の口座に複数回に分けて入金した。愛媛県警松山東署は10月26日、元社員を窃盗容疑で松山地検に書類送検した。元社員は「出来心でやってしまった」とし、被害者との間で示談が成立しているという。
同社の松崎良二・取締役常務執行役員は27日の記者会見で「放送局社員という社会的責任や法令順守を強く求められる立場でありながら、非違行為を招いたことは誠に遺憾」と陳謝した。【中川祐一】