今月3日に行われた茨城県立高校入試の学力検査で採点ミスがあり、1人が追加合格となった問題で、県は22日、53校で408件の採点ミスが見つかり、新たに2人が追加合格になったと発表した。緊急の記者会見で大井川知事は「あってはならない事態。受験者や県民の信頼を損ねることになったのは申し訳なく、一切の弁解の余地はない」と謝罪した。
高校入試を巡っては今月中旬、牛久栄進高を不合格となった受験生の保護者が解答用紙の開示を請求。国語で正答に加点しないミスが発覚し、この受験生が追加合格となった。合格ラインに達していた別の受験生の採点でも、同様のミスが見つかった。
このため県は、入試を実施した全93校に解答用紙の再点検を指示。52校で406件のミスが新たに確認された。牛久栄進高で判明済みの2件と合わせ、ミスは53校の408件に上る。これに伴い、境高と取手一高は、受験した計2人を追加合格とした。
ミスのうち、正解と不正解の判断を誤った事例が142件、配点や部分点の加算を誤ったケースが113件あった。合計得点を集計する際に一部の得点を足し忘れていた事例は77件、採点漏れなど「その他」も76件見つかった。
合否に関連するミスでは、境高は国語の問題で配点を過少に加算。取手一高は国語の問題で正答を不正解にしていた。
県教委によると、追加合格となった3人のうち、2人は私立学校に入学金を払い終えている。県教委は「不利益にならないように関係の学校と責任を持って交渉したい」としている。
県教委はまた、昨年度の県立高入試も一斉点検する。追加合格者が出た場合について、「希望した高校で学びたいと考えれば、かなえる方向で誠意をもって対応したい」としている。
各校では採点時、問題の正誤を3回チェックし、配点も3回チェックする体制をとっていた。記者会見した小泉元伸教育長は「開示請求がなければ誤りを発見できなかった」と述べ、再発防止策をまとめる方針を明らかにした。県教委は4月中に、採点に関わった関係者の処分も決める。