送迎バス熱中症死 福岡県と中間市、保育園に改善勧告

福岡県中間市の双葉保育園の送迎バスに取り残された園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が熱中症で死亡した事件で、県と市は31日、園を運営する社会福祉法人「新星会」に児童福祉法などに基づく改善勧告を出した。県が実施した保護者アンケートでは、無断欠席した場合に園から欠席確認の連絡を受けたという保護者がいなかったことが判明。勧告では出欠確認の徹底などを求めている。
県と市の勧告では、園長や新星会の理事長の管理責任を問い、責任の明確化も求めている。園長は近く退任する意向という。
事件は7月29日に発生。冬生ちゃんは園長が1人で運行する迎えのバスに乗車し、その日の夕方に園の駐車場にあったバス車内で倒れているのが見つかった。
県と市は、登園していなかった冬生ちゃんについて保護者に欠席確認をしていないなど、出欠情報の共有が職員間で不十分だった点などを指摘。勧告では、登園時の出欠確認について統一ルールを定めて職員間で共有することや、送迎バスなどの業務マニュアルを整備して全職員への周知徹底や年1回の研修を実施することなどを求めた。
県と市は項目ごとにそれぞれ9月中の報告を求めており、従わない場合は改善命令を検討する。
改善勧告を受けて、新星会の理事長は「厳粛に受け止め、再発防止と園の信頼回復に向けて対処をしていく」とするコメントを出した。【光田宗義、奥田伸一】