2025年の政局展開を巡る石破茂首相の年末年始の発言が、与野党双方に複雑な波紋を広げている。「熟議の国会での誠実で真摯な対応」を標榜しながら、2025年度予算案など重要法案否決や内閣不信任決議案可決には、衆院解散で対抗する考えを打ち出したからだ。
少数与党による「宙づり国会」で苦闘する石破首相にとって、与野党攻防の表舞台となる通常国会での「予算成立」と「内閣不信任案」への対応、さらには7月20日投開票が見込まれる次期参院選での自公過半数確保が、政権維持への「3大関門」となる。
これを踏まえ、石破首相はあえて「場合によっては『7・20衆参同日選』での大勝負に打って出る覚悟」をアピールすることで、「政局運営の主導権維持への強い意欲を示した」(政治ジャーナリスト)と受け止められている。
たしかに、野党の足並みの乱れを誘う形で昨年暮れの臨時国会を乗り切り、「超短命政権」の危機を脱したのが石破首相。その“粘り腰”に、自民党内からも「思った以上に強か」(閣僚経験者)との指摘が相次ぎ、「夏以降の政権維持もあり得る」(政治ジャーナリスト)との見方も出始めている。
ただ、その大前提となる、「7月政治決戦」での“与党勝利”については、「参院選単独ならよくて五分五分、同日選でも野党が共闘態勢をつくれば、一気に政権交代の可能性が出てくる」(選挙アナリスト)との見方が少なくない。自民党内の反石破勢力からは「参院選で大幅に議席を減らせば、その時点で“ポスト石破”の動きが始まる」(旧安倍派若手)との声も出るなど、石破首相の政権維持戦略の成否はなお不透明だ。
「衆参同日選」や「大連立」にまで言及
石破首相の一連の発言を振り返ると、まず仕事納めともなった昨年12月27日の都内での講演会で「予算案や極めて重要な法案が否決された場合、衆院の意思と内閣の意思とどっちが正しいか国民に決めていただくことは当然あり得べきことだ」と述べるとともに、不信任案可決への対応についても「国民の信を問うということも当然あり得べきことだ」と、いずれの場合も衆院解散で対抗する考えを明らかにした。
時事通信の記事によると、その一方で、衆院が少数与党という状況を踏まえ「野党に賛成していただかなければ(衆院で)予算も法案も通すことはできない」としたうえで、「今、それ(解散)をやるとか、そういうけんのんな物騒なことを言っているわけではまったくない」と“煙幕”も張った。しかし、唯一人解散権を持つ石破首相としての発言だけに、「与野党双方への“脅し”と受け止められたのも当然」(政治ジャーナリスト)だった。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
ゾンビ政党の本領発揮!自民党で進む議員グループ化に《新たな派閥づくり》と国民怒り
裏金問題は逮捕者まで出す大事件だったにもかかわらず、国会質疑ではノラリクラリとはぐらかす。衆参両院の政治倫理審査会に出席した裏金議員は反省する素振りを見せながら、そろって「秘書が」「知らなかった」を連発。その厚顔無恥な姿勢から「ゾンビ政党」などと揶揄する声も出た自民党だが、「死んだふり」をするのも長くは持たなかったようだ。
時事通信は自民党内で議員のグループ化に向けた動きが活発化している状況を報道。それによると、昨秋の総裁選に出馬した高市早苗・前経済安全保障担当相(63)は昨年12月、保守系議員らでつくる「保守団結の会」の懇談会に出席した際、「もう一回みんなで結集して頑張ろう」と呼び掛けたといい、新たな政策勉強会の発足を検討している、と報じた。
やはり総裁選に出馬した小林鷹之・元経済安保相(50)も勉強会を新設。ネット番組で「いずれ総裁選はある。挑戦できるように仲間との関係をつくっておく」と意欲を示したという。
少数与党に転落した石破政権の支持率は4割台と低迷。今夏は参院選もあり、「次」を見据えた準備の動きとして「仲間づくり」と「連携強化」を図りたいのだろう。
「党内の結束を呼び掛ける」のが目的らしいが、動きを見れば新たな「派閥づくり」と変わらないだろう。裏金事件の温床になったとして自民党が世論に強くアピールした「派閥解散」とは一体何だったのか。
■「派閥ありきの自民党から完全に脱却する」ではなかったのか…
とりわけ驚きなのが岸田文雄前首相(67)だ。アジア脱炭素化に向けた議員連盟の最高顧問に就任し、「資産運用立国議員連盟」も発足。今も旧岸田派議員らと会食を重ね、議員同士の結束に努めている、というからだ。
だが、岸田氏といえば裏金事件を受け、昨年、真っ先に派閥解散を決めたのではなかったのか。
「信頼回復のためにも真っ先に総裁派閥が解散することで範を示したい」「派閥ありきの自民党から完全に脱却する」「派閥を解消し、真の政策集団になってもらう」
岸田氏がこう“宣言”して岸田派を解散したのを受け、旧安倍派や二階派、森山派などもこれに続いた。新聞やTVでは「長く続いた派閥政治の終焉」「派閥政治からの脱却」などと報じられていたのに、派閥解散から1年も経たずに新たな「派閥づくり」「古い自民党の復活」とは開いた口が塞がらない。
しかも、派閥解散のきっかけとなった裏金事件の全容や真相が解明されたのであればともかく、いまだに何も分かっておらず、責任の所在も曖昧のまま。これでは国民の理解は到底、得られないのではないか。
《解散からあっという間に派閥づくりの動きって。こういうことは早いね自民党》
《カネの切れ目が縁の切れ目ということを痛感したんだろうね》
SNS上では呆れや怒りの声で溢れている。つくづく国民を愚弄した政党だ。
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少数与党に転落した自民党。●関連記事【もっと読む】で『裏金実態解明の“本丸”か? 森喜朗元首相の国会招致いよいよ現実味…野党の多数決「やむなし」のムード』【さらに読む】で『裏金自民「赤い羽根募金」への寄付は新たな“抜け道”か? トンチンカンぶりにSNSドン引き』を取り上げている。
「監督庁」かたる電話で「犯罪で裁判になる」と告げられた女性、1億8670万円を手渡してしまう
岐阜県警岐阜中署は6日、岐阜市内の80歳代女性が約1億8670万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
発表によると、昨年1月頃、女性宅の固定電話に監督庁の職員を名乗る男から「会社の情報を教えませんでしたか。これは犯罪で裁判になる。刑事裁判でなく民事裁判を進めるにはお金が必要」などと言われた。その後、11月下旬までに男や被害会社の役員を名乗る男に「和解金がいる。弁護士費用を渡さないといけない」などと言われ、監督庁の職員の部下を名乗る男に複数回にわたって、現金約1億8670万円を手渡し、だまし取られたという。
64歳の県職員、「恨みを晴らすため」女性宅の敷地に吸い殻・車に唾…条例違反の疑いで逮捕
岡山県警岡山南署は6日、岡山市南区、県職員の男(64)を県迷惑行為防止条例違反(嫌がらせ行為)の疑いで逮捕した。調べに対し、「恨みを晴らすためにやった」と容疑を認めているという。
発表では、男は昨年12月10~19日の間、知人女性宅の敷地内にたばこの吸い殻を投げ込んだり、駐車中の車に唾をつけたりするなどした疑い。
逮捕を受け、県人事課の梶坂和良課長は「県民に深くおわび申し上げます。今後、事実関係を確認した上で、厳正に対処していきます」とコメントした。
同居する母の遺体放置の疑い 52歳の男逮捕、大津
滋賀県警大津北署は7日、自宅の浴室に母親の遺体を遺棄したとして、死体遺棄容疑で大津市、無職佐野貴昭容疑者(52)を逮捕した。署によると「間違いない」と容疑を認めており、死因や経緯を調べる。
逮捕容疑は5日深夜ごろ、母栄美子さん(80)の遺体を遺棄した疑い。
署によると、容疑者は栄美子さんと2人暮らしで、遺体は浴槽の水に漬かった状態だった。栄美子さんが通うデイサービスの関係者が6日、「連絡が取れない」と署に通報した。
北海道函館市・恵山岬沖でタンカー座礁 乗員11人にけがなし 海保が油の流出がないか確認中
6日夜、北海道函館市の恵山岬沿岸でタンカーが座礁しました。乗員11人にけがはありません。
座礁したのは苫小牧から秋田へ向かっていたタンカー「さんわ丸」です。
函館海上保安部によりますと、6日午後6時すぎ、函館市東部の恵山岬沖を航行していた別の船から「タンカーが陸岸に向かっていて乗り揚げそうだ」と通報がありました。
「さんわ丸」の乗員11人にけがはなく、船体への浸水は確認されていません。
当時、現場の海域は雨で、風速は5メートル、波はありませんでした。
海保が油の流出がないか調べています。
水田の中で倒れている男性の遺体を発見 きのう富山市
きのう富山市で警察官が、水田の中で倒れている男性の遺体を見つけました。
富山中央署によりますと、きのう「堤防から落ちた車がある。車内に人はいない」と通行人からの通報を受け、午後5時ごろ現場に駆けつけた警察官が、転落した軽乗用車を確認しました。
その後、軽乗用車から100メートルほど離れた水田の中で、富山市本郷町の会社員 能澤成吉さん(66)を発見しました。能澤さんはその場で死亡が確認されました。
発見当時、水田はぬかるんでいて、能澤さんはうつぶせで上半身の一部が見えている状態だったということです。また、軽乗用車は能澤さんが所有している車でした。
能澤さんに目立った外傷はなく、警察はきょう以降司法解剖をして死因を調べるとともに、車が転落した原因を調べることにしています。
入所者に“頭突き”か…勤務先の老人ホームで入所者の女性の額にケガさせた疑い 介護福祉士の32歳男逮捕
岐阜県各務原市の老人ホームに勤める介護福祉士の男が1月6日、入所者の女性に頭突きをしてケガをさせたとして逮捕されました。 逮捕されたのは各務原市に住む介護福祉士、船水隆成容疑者(32)で、6日午前3時半ごろ、自身が働く市内の老人ホームで、入所者の87歳の女性に頭突きをするなどして、額にケガをさせた傷害の疑いが持たれています。 女性は病院で治療を受けましたが、軽傷だということです。 警察によりますと、船水容疑者が別の入所者とトラブルになって老人ホームから午後2時半ごろ、110番通報があり、その際の警察による聞き取りで事件が発覚したということです。 調べに対し船水容疑者は容疑を認めていて、警察が詳しい動機や日常的な暴行がなかったかなどを調べています。
週間天気 寒気強まり日本海側は大雪警戒 太平洋側も雪の可能性
強い寒気南下 日本海側は大雪のおそれ
上空の寒気の予想 8日(水)~13日(月)
明日8日(水)から11日(土)頃にかけては強い寒気が流れ込みます。冬型の気圧配置が強まり、日本海側では強い雪や大雪に注意が必要です。特に、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が近い北陸や東北日本海側では雪が強まりやすく、雷や突風を伴って荒れた天気になるおそれがあります。最新情報を確認し、こまめな除雪や大雪への備えを進めるようにしてください。
また、西日本でも寒気の影響を受けるため、山陰や九州北部でも雪が降る見込みです。
太平洋側は雪雲の流れ込みに注意
11日(土)頃にかけては西高東低の冬型の気圧配置となり、太平洋側の広い範囲で日差しの届く日が多い見込みです。
ただ、西日本方面へも上空の強い寒気が南下するため、西日本の平野部や東海地方にも日本海からの雪雲が流れ込む可能性があります。一部では積雪のおそれがあり、名古屋周辺でも9日(木)~10日(金)頃に雪が降ることも考えられます。雪への対策は早めにお済ませください。
西日本ほど真冬の寒さに
強い寒気が南下する影響で、西日本や東日本でも寒さが厳しくなる見込みです。大阪や福岡では最高気温が5℃を少し超えるくらいまでしか上がらない日もあるとみています。
また、太平洋側では空気が乾燥するので、うがいや手洗いが欠かせません。今月は大学入学共通テストもあるので、特に受験生は気温変化に注意し、体調管理を万全におこなってください。
自宅で同居の父親を殺害の疑い、息子を逮捕 大分・豊後大野市
大分県豊後大野市の自宅で同居する父親を殺害したとして、警察は6日夜、55歳の息子を殺人の疑いで逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、豊後大野市三重町の職業不詳、小野幸治容疑者(55)です。
警察によりますと、小野容疑者は6日午後0時半ごろ、自宅で父親の千年さん(78)を刃物のようなもので殺害した疑いが持たれています。
小野容疑者から「父を殺した」と連絡を受けた親族が110番通報したことで事件が発覚しました。
千年さんは家の中で上半身に複数の傷がある状態で倒れていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察が駆けつけた際に、小野容疑者は家の中にいたということで、調べに対しては「刃物で父親を殺害した」などと話しているということです。
警察は、親子間で何らかのトラブルがあった可能性があるとみて調べています。