火元「音楽準備室」から複数枚の燃えた衣類 置かれていたストーブとサーキュレーターが同時使用の可能性も 児童など11人けがの小学校火災東京・北区

東京・北区の小学校で11人がけがをした火事で、火元となった「音楽準備室」から燃えた衣類が複数枚見つかったことがわかりました。
この火事はおととい、北区にある区立滝野川第三小学校の4階部分が焼け、児童と教員の2人が骨折をするなど11人がけがをしたものです。
警視庁によりますと、きのうの実況見分で、燃えた衣類が複数枚見つかったということです。
また、消火にあたった男性教諭は「『音楽準備室』の奥側の角が激しく燃えていた」と話していますが、その後の捜査関係者への取材で、出火当時、この角で見つかったストーブとサーキュレーターが同時に使用されていた可能性もあることがわかりました。
捜査関係者によりますと、衣類を乾かしていた可能性があるということで、警視庁などが出火の原因を調べています。

「議員を選べない」地方議会、町村議選の27%無投票に…議員定数削減の動き広がる

来年春の統一地方選を前に、議員定数を削減する動きが広がっている。人口減少が進む町村部を中心に「なり手不足」による無投票を回避したい考えからだ。都市部では2025年国勢調査(速報値)などに基づく見直し議論が進む中、「有権者の声が遠くなる」との懸念もあり、削減に慎重な自治体も少なくない。(浦野親典、藤岡一樹)
地方議会の定数は地方自治法に基づき、自治体が独自に条例で定める。統一選に向け、対応が続々決まっている。
高知県安田町(人口約2200人)は12日の町議会で、来春の町議選から定数を2減らし、8とする条例改正案を全会一致で可決した。町議選が23年まで3回続けて無投票となっているからだ。
町議会はなり手不足が課題で、昨年6月に特別委員会を設置し、対応を協議してきた。佐竹正利議長は取材に「民主主義の原点である選挙で議員を選べない状況は住民にとって望ましくない」と強調している。
2回連続で無投票だった北海道沼田町(同約2700人)も来春の町議選から定数を1減の9とする方向となった。議会内には「有権者の信任を得るには選挙戦を経ることが重要」との意見が多く、無投票を避ける狙いがある。9月議会で決定する見込み。
町村議選は近年、無投票が増えている。全国町村議会議長会によると、19年5月~23年4月にあった926の町村議選のうち、254議会(27・4%)が無投票だった。15年5月~19年4月の204議会に比べ、50議会増となった。
大阪府は16日、次期府議選から定数を6削減して73とする条例改正案について、府議会最大会派・大阪維新の会の賛成多数で可決した。
条例改正案は維新が提案したもので、23年府議選で「全都道府県議会で最もスリムな議会」を公約に掲げ、過半数を獲得したことを理由に挙げた。国勢調査を踏まえ、人口が少ない区の定数が人口の多い区を上回る「逆転現象」の解消を図りつつ、定数が増える選挙区が出ないようにした結果、削減幅は6となった。維新内では一時、英・ロンドンを参考に定数を同規模の29とする案も検討された。
府議会定数は、維新の主導で11年に109から88、22年には更に79に減らした。来春からの73では、人口10万人あたりの議員数は0・83人となり、東京(0・89人)を下回り、全国最少となる見通しだ。
「1人区」は3増の39選挙区で、全体の7割超を占める。1人区は第1党が強いとされており、自民党府議は「維新に有利な制度を作っている」と反発。公明党府議は「『身を切る改革』ではなく、民意を切る暴挙だ」と批判している。
異例の定数増を決めた議会もある。
石川県は来春の県議選から定数を1増の42とする。人口減少などで定数減の対象だった奥能登の2選挙区(定数1~2)を合区した上で、計3の定数を維持した。能登半島地震の被害を考慮したためで、これに伴う「1票の格差」を解消しようと、人口の多い別の2選挙区を合区し、合計の定数を1増やすことにした。
富山(同40)、山口(同47)、愛媛(同47)各県では国勢調査などを踏まえ、削減する方針だ。一方、栃木(同50)、奈良(同43)、大分(同43)各県は今月、定数を維持する方向となった。削減案を巡り、栃木県では「有権者の声が届きにくくなる」と慎重意見があった。奈良県では「意見を一つにまとめるのは難しい」として、結論を統一選後に持ち越した。
議会定数減を住民が直接請求
住民が議員定数のあり方について議会に意見するケースもある。
岡山県笠岡市(人口約4万3000人)の住民団体は4月、市議会定数を2減の18とすることを目指し、市に直接請求した。地方自治法で定めた有権者の50分の1(744人)を超える2426人分の署名が集まった。5月の臨時議会では、議員にかかる経費を節減し、福祉予算などを確保するためとして、市長が条例改正案を提出したものの、賛成は2人にとどまり、否決された。
前回選が無投票だった山形県大蔵村(同約2700人)は3月、来春の村議選から定数を2減の8とすることを決めた。村議会が昨年2月に実施したアンケートの回答者のうち、約6割が「(定数が)多い」と指摘したことや人口減を踏まえた対応だ。ただ、ある村議は「今でも大変なのに、議員を減らして行政をチェックできるのか」と不安視する。
地方議会に詳しい大正大の江藤俊昭教授(地方自治論)の話「地方議会には行政を監視したり、政策を提言したりする重要な役割がある。そのためにどれぐらいの議員数が必要なのかを考え、望ましい定数を探るのが本来であって、なり手不足などの課題があっても短絡的に定数減を進めてしまえば、議会の能力低下を招いてしまう可能性がある」

ハンセン病問題について正しい理解を パネルや入所者メッセージを展示 鹿児島市

ハンセン病問題について理解を深める機会にしてもらおうと、病気や歴史などの展示が鹿児島市の天文館図書館で開かれています。
国は6月22日を「らい予防法による被害者の名誉回復および追悼の日」として定めています。
県はきょう21日から1週間を「ハンセン病問題を正しく理解する週間」と定め、県内各地で展示を行っています。
「偏見差別のない社会を」
ハンセン病問題についてパネルで紹介しているほか、入所者が使用していた日用品や描いた絵画などが展示されています。
「会場には85年にわたり、鹿屋市の星塚敬愛園で暮らすかたからのメッセージも寄せられています」
現在99歳で、語り部として活動している元患者の上野正子さんは「偏見差別のない社会を」と訴えています。
天文館図書館での展示はきょう21日までで、今後、奄美市役所で今月20日から、鹿屋市役所と大崎町役場は今月22日から行われます。

小田原 コンビニ店員の腕を傘でたたき、たばこ2箱奪う 無職の男を現行犯逮捕

神奈川県警小田原署は21日、強盗の疑いで、北海道出身で住所不定、無職の男(47)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、21日午前0時ごろから同5分ごろまでの間、小田原市国府津のコンビニで、男性アルバイト(42)の腕を傘でたたくなどし、たばこ2箱(販売価格1080円)を奪った、としている。
署によると、男は「私がやったことに間違いない」などと供述、容疑を認めている。

古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

【永田町番外地】#82
「経済的に厳しい子供たちが自衛隊に行く。豊かな子供たちは自衛隊とかにはならない」
立憲民主党の古賀千景参院議員のこの一言が、賛否入り乱れてSNS上で大炎上している。15日の国会審議での発言が“切り取られて”拡散されたもの。古賀議員の質問の流れは、安定した職を求めて自衛隊を選ばざるを得ない貧しい家庭の子供たちの存在に焦点をあて、政府に貧困対策を迫ったものだが、例えがまずかった。無能呼ばわりされて久しい小泉進次郎防衛相もさすがにこの失言を見逃さなかった。
「命をかけて国を守っているすべての隊員に対する重大な冒涜だ。完全なる事実誤認であり、極めて偏った偏見だ」と小泉防衛相はその場で猛反発して発言撤回・謝罪を求めたのがことの始まり。結果、古賀議員は「自衛官や家族の心情への配慮を欠き、誤解を招いた」と所属政党から厳重注意処分を受け、文教科学委員会筆頭理事の任を解かれてしまった。
■エラソーに振る舞える柄ではないのに
しかし、話はここで終わらない。SNS上ではネトウヨによる古賀参院議員への猛攻撃がやまぬ一方、発言の撤回と謝罪を求めた小泉防衛相に対する批判もあとを絶たない。
まずもって、家が貧乏だったこと、経済的理由で自衛隊に就職したことは、恥でもなんでもなく、あるいは一兵卒の人員確保のために貧困家庭の子供をターゲットにしてニンジンぶら下げた(経済的徴兵)自衛隊のリクルート活動も許容されてしかるべきとの指摘だ。
むしろ、そうした自衛隊の現状を指摘した古賀参院議員の失言を逆手にとって、自衛隊への賛美を強いる小泉防衛相こそが、自衛隊への偏見を助長する危険性をはらむと危惧する声が圧倒的だ。
また、正統右翼論壇をリードする右翼団体「一水会」は古賀発言と併せ、直近、小泉防衛相が名古屋大学が学園祭で予定していた自衛隊の出展を中止したことをSNS上で批判し、謝罪に追い込んだことにも言及。小泉防衛相から「遺憾の意」の言葉はすぐに出てくるが、沖縄米兵の性的暴行、自衛官の中国大使館侵入事件については「コメントを差し控えっぱなし」だと皮肉った。
エラソーに振る舞える柄ではない小泉防衛相なのだが、それゆえ、古賀発言で救われたというのが真相か。
「立憲民主はまた自爆ですね。終盤国会の参院審議は憲法9条の自衛隊明記や武器輸出の防衛関連法案、そして機雷除去の自衛隊ホルムズ海峡派遣などで、過半数割れした与党を論戦で追い詰め存在感を示すチャンスなのに、ヘタを打ち、土下座までさせられるようでは、もはや法案審議は消化試合ですよ」(全国紙デスク)
「遺憾の意」を発したいのは国民の方だ。
(特命記者X)

佐賀から福岡に逃げた農耕馬、無事に捕獲 けが人なく馬も健康

19日に佐賀県基山町から脱走し、福岡県筑紫野市内で目撃されていた農耕馬1頭が20日、捕獲された。現時点でけが人は出ておらず、馬も健康だという。
福岡県警筑紫野署によると、20日午後1時15分ごろ、最初に目撃された場所から約1キロ離れた、同市平等寺の住人から市役所に「馬が徘徊(はいかい)している」と連絡があった。警察と飼い主の男性が現場に駆けつけたところ、脱走した農耕馬を発見し、男性が保護したという。馬は体長1・6メートルで茶色の「どさんこ」と呼ばれる品種。【池田直】

「父から殴られた」高校生の娘の顔面を殴るなど暴行か 娘が自ら通報し34歳の父親を逮捕 苫前町

北海道・羽幌警察署は2026年6月20日、暴行の疑いで苫前町に住む農業の男(34)を逮捕しました。
男は19日午後10時ごろから午後11時ごろまでの間、自宅で高校生の娘の顔面を殴り、首を絞めつけながら押し倒すなどの暴行を加えた疑いが持たれています。
20日午前4時すぎ、娘が「父から殴られた」と自ら警察に通報し、事件が発覚しました。
娘にけがはありませんでした。
調べに対し男は「首を絞めつけたかどうかは覚えていない」と容疑を一部否認していますが、「2人で話し合いをしていて、態度に腹が立った」という趣旨の話をしているということです。
警察は、男に日常的な虐待があったかどうかなどを詳しく調べています。

「生き地獄から解放されたい」元検事正からの性的暴行訴えた女性検事を苛む『二次被害』の実態は 職場で実名拡散…生きがいの仕事に辞表

元大阪地検の検事正から性的暴行を受けたと訴えている女性検事のひかりさん(仮名)。4月、地検に辞表を提出しました。
ひかりさんはなぜ、生きがいに感じていた「検事」の仕事を辞める決心をせざるを得ない状況に追い込まれたのか…そこには、申告や相談によって引き起こされる『二次被害』という性被害の思わぬ代償がありました。
「今まで生きて頑張ってきたこと全部否定…とにかくみじめで」
(ひかりさん)「今まで生きて頑張ってきたこと全部否定されて…泥水で汚されてしまって、グチャグチャにされてバラバラにされているような。とにかくみじめ、みじめで」
言葉を詰まらせながら当時のことを振り返る女性。ひかりさん(仮名)は、検察官として性被害や虐待など数々の事件を担当してきました。
そのひかりさん自身が被害者となる「事件」が起きました。
自分の身に起きたことを受け止められない…きっかけは8年前
元大阪地検・検事正の北川健太郎被告(66)。北川被告は8年前、検事正としての影響力に乗じ酒に酔うなどして抵抗できないひかりさんに性的暴行を加えたとして準強制性交の罪に問われています。
懇親会の後、泥酔した部下のひかりさんをタクシーに押し込んで官舎へと連れて行ったとされています。
ひかりさんは自分の身に起きたことを受け止められなかったといいます。
(ひかりさん)「目が覚めたらレイプされてるという、衝撃的なことが起きてしまったことで、現実として受け止めきれなかったんです。完全に心と体が分離してる状態だった」
「検察がもみ消そうとするのではないか」被害申告に悩み
そんな中、北川被告は手紙などで「口止め」をしてきたといいます。
【北川被告から送られてきたとする手紙より】

「今回の事件が公になった場合、私は絶対に生きてゆくことはできず、自死するほかないと考えている。大阪地検の検事正による大スキャンダルであり発覚した場合、私のみならず検察組織に対しても強烈な批判があることは明らかです。あなたも属する大阪地検のためということでお願いします」
「検察組織」のために被害を公表しないよう求めてきたといいます。また、相手は大阪地検のトップで適正な捜査がされるのか心配もあったと話します。
(ひかりさん)「大スキャンダルだから本当に検察がもみ消そうとするのではないかという怖さも当然あった。だからそんなリスクを負って、今、被害申告して意味あるのか、すごく悩んだ」
「私は5年前から止まったまま…」PTSDと診断され被害申告を決意
被害申告が出来ない中でなんとか仕事を続けていたひかりさんですが、事件から5年後、PTSDと診断されます。その時ようやく、決心しました。
(ひかりさん)「家族とも笑って暮らせなくなってたから。何でそうなのかと考えたときに自分の尊厳を踏みにじった北川被告を処罰していないから。だから私は5年前から止まったままなんだって思ったんで、そこでやっと決心した。自分のね、検事としての正義感ももあったし、自分の被害がないことになるものやっぱり辛かったので」
ひかりさんの心の支えになったのは、子どもが書いてくれた手紙の数々でした。
(ひかりさん)「子どもは母が検事であることに誇りを持っていて、ママの仕事かっこいいからって応援してくれていて」
事件から6年後に被害申告 北川被告は逮捕・起訴されるも…
そして事件から6年後、ひかりさんはおととし4月、検察上層部に名前を伏せるよう求めた上で被害を申告。北川被告は逮捕・起訴されました。
これに対し北川被告側は「ひかりさんが抵抗することが著しく困難な状態であったという認識はなかった。また、同意があったと思っていたため犯罪の故意がない」などと無罪を主張し、裁判は長期化の様相を見せています。
申告で思わぬ代償…職場での二次被害に「もう誰も信用できない」
また、6年越しの被害申告はひかりさんにとって思わぬ代償も伴ったといいます。職場での二次被害です。
PTSDだと診断され休職していましたが、被害を申告し元検事正が逮捕・起訴されたことを受け、復帰に向けて準備を始めていました。
ところが職場では予期せぬ反応が待っていたと話します。
(ひかりさん)「事件の被害者が『ひかりさんだ』って実名をさらして拡散して…」
被害者がひかりさんであることや、根拠のない憶測や誹謗中傷が職場に広がっていたといいます。
その後、ひかりさんの名前を複数の職員に漏らしたとして事件当時、同じ大阪地検にいた副検事が戒告の懲戒処分を受けました。
(ひかりさん)「本当ショックでした。しかも自分の職場にいるというのがもう怖くて。もう誰も信用できないっていうふうに追い込まれていきました」
「性被害者の心理がもっと世間に周知された方がいい」
元検察官でひかりさんの代理人の田中嘉寿子弁護士。性被害事件ではこうした被害者の情報の拡散といった「二次被害」が起きやすいといいます。
(田中嘉寿子弁護士)「(性被害は)目に見えないし。『ちゃんと注意してたら被害に遭うはずがない』とみんな思っているんです。どこか心の底で。被害者バッシングが非常に起きやすいんですよ」
その原因は「なぜ抵抗したり逃げたりしなかったのか」などといった性被害者への理解不足にあるといいます。田中弁護士は性暴力に直面した際、被害者には“ある状態”が起きやすいと指摘します。
(田中嘉寿子弁護士)「被害者もなぜ逃げられなかったか自分ではあまり分かっていません。“凍結反応”と言って人が恐怖に直面したときに、カッと心身が凍りついて動きが非常に悪くなる状態。性被害者の心理がもっと世間に周知された方がいいと思う」
「生き地獄から解放されたい」職場に辞表
今年4月末、ひかりさんの姿は大阪地検の前にありました。辞表を提出するためです。
職場での二次被害にも追い詰められていたひかりさん、検察庁内にハラスメント被害の実態調査を行う第三者委員会を設置するよう求めていましたが、それも叶わず職場を去る決断をしたのです。
「検察官」が生きがいだったひかりさんにとって苦しい選択でした。
(ひかりさん)「もう生き地獄から解放されたい、もう戻る場所がないから辞表を出さざるを得なくなりました」
なぜ被害者が職場を去らなければいけないのか…社会に重い問い
辞表提出から約2週間後。
(ひかりさん)「お忙しい中このようにたくさんの方々が寄り添ってくださり本当にありがとうございます」
ひかりさんは大阪・中之島で開催された、花を手に性暴力の根絶を呼びかける「フラワーデモ」に参加していました。
性被害を訴える人たちが自分の話を順番に語っていきます。ひかりさん自身も被害者ですが、別の女性が泣きながら話す間、ずっとその背中をさすっていました。
(ひかりさん)「自分が検事のときに被害者にやっていた気持ちがちょっと出てしまって、すごい辛い経験を思い出しながら話すから再体験でますます辛いんですよ。それがとても分かるから。だから思わず飛びこんでしまいました」
性被害の『二次被害』 ひかりさんが突き付けた問いに司法や社会は…
性被害をめぐっては、被害を申告しにくく、申告したとしても立証が難しいうえ、二次被害に悩まされるケースが少なくありません。
内閣府の調査によると、不同意性交等の被害を受けた人のうち「誰にも相談しなかった」人は55.7%にのぼり、「警察に連絡・相談した」人はわずか1.4%。
また密室での犯罪になるケースが多いことから、立証が難しいという背景などもあり、不同意性交等罪の起訴率は35.5%(2024年)にとどまっています。
さらに、捜査段階で『二次被害』を受けることもあるといいます。
別の性的暴行事件で被害届を出したという女性によりますと、検察官からの聴取のなかで、「起訴しても被害者は損をするばかりだから諦めてください」「成人同士だからこういうこともあるでしょうと裁判で言われやすいです」などと言われ、傷ついた経験があるということです。
勇気を振り絞り被害を申告した人がなぜ職場を去ったり、捜査のなかで傷ついたりしなくてはならないのか。こうした『二次被害』が多くの被害者にとって声を上げることを躊躇させる要因の1つでもあります。
性被害について、司法や社会はどう向き合うべきか。ひかりさんの姿は重い問いを投げかけています。
(2026年6月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)

自民不記載事件で議員側に初の判決言い渡しへ 還流は「寄付金」か「預かり金」か

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る不記載事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)罪に問われた元参院議員、大野泰正被告(67)らの判決が23日、東京地裁で言い渡される。東京地検特捜部が国会議員ら計12人を立件した一連の事件で、議員側への判決言い渡しは初めて。派閥解消の引き金になるなど、政界を揺るがせた「政治とカネ」の問題を巡り、裁判官がどのような判断を下すのか注目される。(佐藤侑歩、山本玲)
議員最多の不記載額
「道義的責任はありますが、犯罪を犯してはいません」
濃紺のスーツにストライプのネクタイ姿で出廷した大野被告は、令和7年9月10日の初公判で起訴内容を否認した。
起訴状によると、大野被告は元秘書の岩田佳子被告(62)=同罪で公判中=と共謀し、平成30年~令和4年、自身の政治団体「泰士会」の収支報告書に、旧安倍派(清和政策研究会)からの寄付計約5100万円を記載しなかったとしている。事件に関する自民の調査で、不記載があったとされる80人以上の議員のうち、大野被告の不記載額は最多だった。
自民最大派閥だった旧安倍派は、パーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せず、議員側に還流していたとされる。
一連の事件で立件された12人のうち、6人について公判が請求されたが、このうち旧安倍派の元会計責任者や旧二階派(志帥会)の元会計責任者については、執行猶予付き有罪判決が確定。議員側では大野被告のほかに、同じく旧安倍派から還流を受けたとされる元衆院議員、池田佳隆被告(60)らの公判が残る。
「預かった」と無罪主張、共謀も否認
昨年9月に始まった大野被告の公判で最大の争点となったのが、旧安倍派から還流された販売ノルマ超過分のパーティー券収入について、被告らが政治資金収支報告書に記載が義務づけられる「寄付金」と認識していたかどうかだ。
検察側は、大野被告が遅くとも平成29年にはこの還流の仕組みを認識していたと指摘。還流分を受け取った際、派閥側と返還に関する取り決めはしておらず、事務所や個人名義の口座に入金した上で飲食代などに充てており、「寄付と認識していた」と強調した。その上で、大野被告は元秘書から収支報告書案を提示された際、不記載を虚偽と知りながら修正を指示しておらず、共謀関係が成立するとした。
一方弁護側は、大野被告らが派閥から受け取ったカネについて、寄付ではなく「預かり金」と理解していたと主張。いつでも返却できるよう、口座の残高が常に受領した総額を上回るように管理していたとし、「お金に色はない」などと無罪を訴えた。
「選挙の公約を実現しようと没頭していた。事務に関しては一切関与していない」。祖父、父母も政治家で、地元・岐阜で名門一家の一員として知られる大野被告。法廷では、収支報告書にどのような報告項目があるかも知らず、「処理は秘書に任せていた」と共謀を否定。一方、元秘書の岩田被告は、現金で受け取った還流分は「速やかに大野氏に手渡した」とし、使途は認識していなかったと主張した。
不記載事件、受け止めに影響
検察側は論告で、「国民の政治不信の増大を招いた悪質な犯行」と指摘し、大野被告に罰金150万円、岩田被告に罰金50万円を求刑。一連の事件で略式起訴された政治家や秘書らは、それぞれ罰金100万円などの略式命令が確定しており、この量刑を考慮した求刑となったとみられる。
特捜部による立件から、およそ2年半。本格捜査に先立って問題を注視し、刑事告発していた神戸学院大の上脇博之教授は、「判決まで長く、世間の関心が薄れてきていると感じる」とした上で、「無罪を主張し続けた議員側への判決は非常に重要。言い渡される判決次第で、不記載が指摘されたほかの議員や、事件に対する世間の見方にも影響が出るとみられる」と話している。

自民党派閥パーティー収入不記載事件 旧安倍派(清和政策研究会)など自民党の複数の派閥が、政治資金パーティーの販売収入のうち、ノルマ超過分を議員に還流しながら支出に記載せず、議員側も還流分を関係政治団体の収支報告書に記していなかったことが発覚。政治資金規正法違反罪に当たるとして、令和6年1月~7年8月、東京地検特捜部が現職・元職の国会議員4人を含む計12人を立件した。問題を受けて、旧安倍派を含む自民党の5派閥が解散した。

パトカーに追跡され約1キロ逃走しブロック塀に衝突 酒気帯び運転の疑いで建設作業員の男(47)を現行犯逮捕「飲酒運転するかもしれない」と匿名の通報【岡山】

きょう(21日)未明、岡山県笠岡市の市道で、パトカーが追跡していた車がブロック塀に衝突する事故がありました。
運転していた広島県の男が、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。
酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは、福山市山手町の建設作業員の男(47)です。
匿名の通報をもとに警戒していて車を発見
警察によりますと、男は、きょう午前0時15分ごろ、酒気帯びの状態で車を運転していたところ、飲酒運転の通報を受けて現場に駆け付けた警察官に停止を求められたにもかかわらずその場から約1キロにわたって逃走し、ブロック塀に衝突する事故を起こした疑いがもたれています。
この事故で、男の車の助手席に乗っていた笠岡市に住む男性(56)がけがをして病院に運ばれましたが、軽傷の見込みだということです。運転していた男にけがはありませんでした。
飲酒運転を認識したうえで同乗した可能性もあるとみて捜査
警察によりますと、事前に「飲酒運転をするかもしれない」と警察に匿名の通報があり、警戒していたところ、通報内容と同様の車を発見し、停止を求めたということです。
警察は、助手席に乗っていた男性についても、飲酒運転を認識したうえで同乗していた可能性もあるとみて、調べを進めています。