最大震度7を観測した熊本地震で、在日米軍が9日、支援物資の飲料水計約16トンを熊本県内に届けた。防衛省によると、地震発生以降、米軍による物資の支援は初めてで、被災地に届けられる。
米軍横田基地(東京)から、500ミリ・リットル入りペットボトル約3万3000本を積んだ輸送機「KC130」が同日午後1時頃、陸上自衛隊高遊原(たかゆうばる)分屯地(益城(ましき)町)に到着した。飲料水は物資の集積拠点となっている「グランメッセ熊本」(同)に運ばれた。
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土石流で橋流出=390人が一時孤立―長野県安曇野
8日午後8時5分ごろ、長野県安曇野市穂高有明の県道で、通行人から「土砂崩落で道路がふさがっている」と110番があった。県や市によると、土石流で県道に架かる橋が流され、橋の先にある温泉宿などの利用者ら約390人が一時取り残されたという。
県によると、けが人などの情報は入っていない。8日に降った大雨の影響とみられるが、9日午後3時30分には流された橋付近に簡易的な橋が設置されたため、人の通行は可能になったという。 [時事通信社]
孤立していた約390人の下山始まる 土石流で橋が崩落 長野・安曇野市北アルプス燕岳の登山口 土石流で配管壊れ約1600軒の旅館・別荘に温泉のお湯供給出来ず
長野県安曇野市の登山口に通じる道路で起きた土石流で、孤立していたおよそ390人の下山が始まりました。
土石流が発生したのは、きのう午後8時ごろとみられ、安曇野市の県道にかかる長さ10メートルほどの橋が崩落しました。
北アルプス燕岳の登山口にあたる中房温泉への唯一の道路で、宿泊施設にいたおよそ390人が一時孤立状態となりました。
県の応急工事で、徒歩で渡れるようになり、市がバスで下山させていて、孤立状態は解消されつつあります。
一時孤立していた人 「鉄のはしごを下りたり、岩盤の所を歩いたりして来ました。(下るのは)普通の方ではちょっと無理だと思う」
一方、土石流で配管が壊れたため、旅館や別荘などおよそ1600軒に温泉のお湯の供給ができなくなっていて、一部の施設では、あすから営業を見合わせます。
千葉・いすみの海岸で男性が波にさらわれ死亡、沖合600mで発見…波浪注意報が発令中
9日午前11時45分頃、千葉県いすみ市岩船の海岸で、同県八街市、玄間晃裕さん(38)が波にさらわれたと、一緒にいた女性から119番があった。約1時間50分後に約600メートル沖合で玄間さんが浮かんでいるのが見つかったが、死亡が確認された。
いすみ署の発表によると、玄間さんと女性は観光で訪れていたという。
銚子地方気象台によると、いすみ市などには当時、波浪注意報が出されていた。
俳優の小川真由美さん死去 映画「復讐するは我にあり」
映画「復讐するは我にあり」など、昭和期に数々の映画やドラマで活躍した俳優の小川真由美(おがわ・まゆみ)さんが3月26日に鹿児島県で死去したことが9日分かった。86歳。東京都出身。
文学座の研究生として活動を開始。俳優の杉村春子さんと舞台で共演し注目された。確かな演技力と、あでやかな雰囲気で、映画やドラマでも人気を博した。
1977年の野村芳太郎監督の映画「八つ墓村」に出演。「復讐するは我にあり」「配達されない三通の手紙」で、80年の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に選ばれた。主演したドラマ「女ねずみ小僧」シリーズでも印象的な演技を見せた。
高視聴率を記録した83年放送のドラマ「積木くずし 親と子の200日戦争」では非行に走る主人公の母親役を演じた。
高市首相 長崎の平和祈念式典で「非核三原則を堅持しており」 会見でも「政策上の方針として堅持している」と改めて強調
高市首相は長崎県で行われた平和祈念式典であいさつし、「非核三原則を堅持しており、『核兵器のない世界』の実現に向けた実践的な取り組みを推進している」と強調しました。
高市首相「我が国は、『非核三原則』を堅持しており、『長崎を最後の被爆地に』という誓いの下、『唯一の戦争被爆国』の使命として、『核兵器のない世界』の実現に向けた現実的かつ実践的な取り組みを推進しています」
非核三原則をめぐり高市首相は、6日の広島でのあいさつと同様に「堅持しており」と述べました。
政府・与党内の一部では、年末に予定される安全保障関連3文書の改定にあわせて、非核三原則の見直し論が浮上しています。
その後の記者会見で高市首相は、非核三原則を今後も堅持するのか問われ、「政策上の方針として堅持している」と改めて強調しましたが、安保3文書の改定については、「年末に向けて検討を進めているところだ」として、「書きぶりについて、予断することは差し控える」と述べるにとどまりました。
「給湯器にエラー。取り替えないと火事に」などとウソ…給湯器点検業者になりすまし工事代金だまし取ろうとしたか建築会社社長の男ら2人逮捕 東京・足立区
給湯器の点検業者を装い、「火事になる」などとウソを言って80代の女性から工事費用をだまし取ろうとしたとして、建築会社の社長の男らが逮捕されました。
逮捕された建築会社社長の鈴木宏昌容疑者(42)ら2人は、今年3月、大手給湯器メーカーの点検業者になりすまして80代の女性の自宅を訪れ、「エラーが出ている」「取り替えないと火事になる」などとウソを言い、給湯器の工事費用としておよそ18万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。
2人は調べに対し容疑を否認していますが、他にも同様な手口による被害の相談があるということで、警視庁は余罪を調べています。
80歳母踏み付け死なせたか=長男逮捕、「日常的に暴行」―大阪府警
同居する母親(80)を踏み付けて死亡させたとして、大阪府警泉南署は9日、傷害致死容疑で、長男の無職釣野嘉樹容疑者(58)=大阪府岬町淡輪=を逮捕した。「1人で介護をしていて、日常的に暴行を繰り返していた」と容疑を認めている。
逮捕容疑は7月10日午前2時半~同45分ごろ、同居する母親の広田智津代さんを複数回踏み付ける暴行を加えて肋骨(ろっこつ)を8本骨折させ、外傷性ショックで死亡させた疑い。
同署によると、事件直後に釣野容疑者が「虐待をしてしまい息をしていない」と119番した。同容疑者は広田さんの頭などを殴ったとして同日に暴行容疑で逮捕され、同30日には腕を複数回殴ったとする別の傷害容疑で再逮捕されていた。
釣野容疑者は広田さんと2人暮らしで、警察への相談歴などは確認されていないという。 [時事通信社]
「暑いので気をつけてね」と見送った背中が最後の姿に…煙突倒壊の犠牲になった息子、突然の別れに90歳母「生きがい失った」
熊本地震で煙突が倒壊し、9人が犠牲となった熊本県八代市の日本製紙八代工場では、同社従業員の本村健(たけし)さん(59)も巻き込まれて命を失った。「先に逝ってしまうなんて……」。母親の玲子さん(90)は、最愛の息子との突然の別れを受け止めきれないでいる。(石原圭介)
「あと1年で退職の予定だった。親子でゆっくり過ごせると思っていた」。玲子さんは、声を詰まらせながら語った。
あの日は、いつもと変わらない朝だった。「グッドモーニング!」。朝7時頃、洗濯物を干していると健さんの明るい声が響いた。パンをほおばり、牛乳を流し込んだ健さんは、「じゃ、行ってくるね」と言って会社に向かった。
「行ってらっしゃい、暑いので気をつけてね」。玄関でそう声をかけ、見送った背中が最後の姿になるとは思いもしなかった。
7月28日午後4時27分頃、自宅で晩ご飯の献立を考えていた玲子さんを震度6強の激震が襲う。大きくずれ動く冷蔵庫。食器も散乱して足の踏み場がない中、命からがら外に飛び出した。恐怖で体の震えが止まらなかった。
余震が続く中、工場の方に目をやると、巨大な煙突が半分に折れていた。見たことのない光景に驚いていると、携帯電話が鳴った。「お兄ちゃんはどげんした? 電話が通じらん」。健さんを心配する次女の悲鳴にも聞こえる声に、胸がざわついた。
数時間後、会社の関係者から電話がかかってきた。「(健さんは)下敷きになっています
。今、救出しています」。涙が止まらなかった。助かるという希望は捨てなかったが、関係者の声は電話のたびに暗くなっていく。「もうだめかな……」。翌日の午前9時20分頃、助からなかったと伝えられた。「この先どうやって生きていったらいいの」とうちひしがれた。
3人きょうだいの真ん中で生まれた健さん。誰にでも優しく、頼りになる自慢の息子だった。小学3年生から野球を始め、高校では捕手として活躍。高校卒業後は日本製紙で働き、社会人野球でも活躍した。「たけちゃんは頼んだことは断らん」と職場でも人望が厚かったと聞いた。ずっと一緒に暮らし、夫が1年半前に施設に入所後は2人で過ごしてきた。
地震前日の27日、健さんは午後から休みを取り、玲子さんが服用している薬をもらうために一緒に病院に行ってくれた。玲子さんが28日に予定があったためこの日になったといい、「28日に病院に行っていれば(職場にいなくて)助かったんじゃないか」とやり場のない思いが込み上げる。
8月5日に開かれた同社の記者会見。玲子さんは長女宅でテレビ中継に目を凝らした。中央部分から折れた高さ80メートルの鉄筋コンクリート製の煙突が、近くでデスクワーク中だった健さんの命を奪ったことを知った。「どうして煙突が倒れたのか、原因が知りたい」
たわいもない日常は、かけがえのない時間だった。「手作りは良かねー! おいしかー!」と食事をほおばってくれた健さん。膝と袖口が油で汚れた息子の作業着を、たわしで一生懸命こすって洗うのが楽しみだった。玲子さんは今、思い出を胸に日々を懸命に過ごしている。「生きがいを失った。たけちゃんは、もう帰って来ない。心の中でずっと思いながら一生を送っていくと思います」
シカ食害でヒマワリ180万本ほぼ全滅、恒例の「高原まつり」中止…近くのコスモス畑でも食い荒らされる
福島県郡山市湖南町の「郡山布引風の高原」で23日に予定されていた恒例イベント「布引風の高原まつり」が中止になった。イベントのシンボルである約180万本のヒマワリが、シカによる食害でほぼ全滅したためだ。7日、地元商工会などでつくる実行委員会が発表した。関係者らは「地元農家と協力して準備を進めてきたのに、本当に残念」と肩を落としている。
ヒマワリは標高約1000メートルの位置にある約9ヘクタールの畑に、市から委託を受けた地元生産者が育てていた。高原から猪苗代湖を見渡せる眺望の良さが売りで、観光客は年々増加。昨年は見頃を迎えた8~9月に5万9420人が訪れた。
湖南町商工会によると、7月中旬にヒマワリの芽が食い荒らされているのを生産者が見つけた。例年通りなら8月上旬に高さ50センチほどになり、中旬には見頃を迎えるはずだった。
県が設置している監視カメラ映像には、近くのコスモス畑で植物の芽を食い荒らすシカの群れが映っていたほか、ヒマワリ畑には無数の足跡が残されていた。
映像が撮影された7月11日以降も被害は止まらず、ヒマワリ畑は今月5日までにほぼ全滅。例年9月上旬に見頃を迎えるコスモスも全滅に近い状態という。
高原でダイコンを生産する郡山市の男性(56)は「うちのヒマワリもやられた。シカは数年前から出没していたが急に数が増えた」と困惑した様子で話した。
鳥獣対策を担当する郡山市農業生産流通課によると、ニホンジカは湖南町を含む市内西部地区で生息が拡大しているという。2023年度の農作物被害は約143万円に上った。
ニホンジカの生息数は県全体で増加傾向にある。県の調査によると、24年度は1万1672頭が生息していると推定され、10年前と比べて2・6倍に増えた。
捕獲数は郡山市を含む県中地域で24年度が374頭と、10年前の11倍に急増。今年3月に策定した今後5年間の県の管理計画では、年間捕獲件数の目標を1400頭以上から3500頭以上へ大幅に引き上げた。
郡山市によると、農作物ではない観賞用のヒマワリは国の補助金を活用した電気柵設置の対象にはならない。ヒマワリ畑の周辺に爆音機を設置して野生動物を追い払っていたが、担当者は「どんな対策が効果的なのか調査研究を進め、観光資源を守るため、県と連携したい」と話している。
イベントの実行委員長で湖南町商工会長の小原博さん(67)は「開催できないか検討したが、これではどうしようもない」と落胆した。実行委は来年の開催を見据え、既に畑の整地を始めているという。