沖縄県知事選新人・古謝玄太氏はなぜ圧勝?県民は基地問題より経済重視か移設「容認」掲げた初の県知事【記者解説】

沖縄県知事選挙の取材を続けてきた地元・沖縄の上江洲記者に聞きます。
沖縄県知事に古謝氏 圧勝の要因は?
(Q.新人の古謝さんの圧勝となりましたが、要因は何でしょうか?) 最大の要因は古謝さんが掲げた「経済政策」への期待の大きさと言えます。
JNNの出口調査でも、有権者が最も重視した政策は「経済の活性化」がおよそ半数を占めた一方、これまで大きな争点とされていた「アメリカ軍基地問題」はおよそ21%でした。
これまで、沖縄県は基地負担軽減のため辺野古移設「反対」を訴えてきましたが、政府と県との対話は深まらず、移設工事は進んできました。
辺野古移設の既成事実化が進むなか、県民は基地問題以上に経済を重視したと言えます。
基地問題への影響は?
(Q.この結果が、基地問題にどんな影響を与えると見ていますか?) 大きな転換点になります。古謝さんは、2014年に辺野古の埋め立て工事が動き出してから移設「容認」を掲げた初めての県知事となります。
ただ、工事は軟弱地盤の影響で順調にいっても2030年代半ば以降の完了とされていて、今後の進捗は不透明です。
また、古謝さんは、沖縄の過重な基地負担の軽減に取り組むとも明言してきました。
関係者によりますと、古謝さんは近く上京し、政府と面談する予定ですが、これまで進まなかった政府と沖縄の対話をどのように実現して、経済政策と基地負担の軽減を両立させるかが問われています。

「小田急ロマンスカー」とコンバインが衝突 電車の乗客乗員約150人にけがなし コンバインを運転していた男性もけがなし 神奈川・小田原市

きょう午前、神奈川県小田原市の小田急線の踏切で、コンバインが立ち往生して電車と衝突しました。けが人はいませんでした。
きょう午前9時半ごろ、小田原市曽比の小田急線の踏切で「車と電車の事故で、電車が止まっている」と目撃者から110番通報がありました。
警察によりますと、踏切内でコンバインが立ち往生して渡りきれず、6両編成の「小田急ロマンスカー」と衝突したということです。
コンバインを運転していた現場近くに住む70代の男性と、電車の乗客乗員およそ150人にけがはありませんでした。
小田急電鉄によりますと、この影響で小田急線は新松田と小田原の間でおよそ3時間半にわたり運転を見合わせました。

自民と維新初の「閣内協力」実現へ、維新・中司宏幹事長の入閣で調整…内閣府特命担当相に起用見込み

高市首相(自民党総裁)は、近く行う内閣改造で、日本維新の会の中司宏幹事長(70)を初入閣させる方向で調整に入った。内閣府特命担当相に起用する見込みで、具体的な担当は今後、判断する。自民・維新連立による高市内閣が昨年10月に発足して以降、維新からの入閣は初めてで、「閣内協力」が実現することになる。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。中司氏は衆院大阪11区選出で当選3回。大阪府枚方市長などを経て国政に進出し、昨年8月から党幹事長を務めている。高市内閣発足後は、連立与党のパートナーとして自民の鈴木幹事長と連携を深めてきた。安定感や調整力に定評があり、首相側と維新側の協議の結果、中司氏が適任と判断した。
首相は就任以来、維新との連立合意の着実な履行を重視し、維新には入閣を呼びかけてきた。維新はこれまで、自民との信頼関係構築を優先する観点から「閣外協力」とし、政府とのパイプ役として遠藤敬国会対策委員長を首相補佐官に就けるにとどめていた。
維新が閣内協力に移行することで、政権運営での責任の共有が徹底されることになる。首相としては、来月5日にも召集される臨時国会で消費税減税関連法案など重要法案の審議を控え、基盤を強化し政権の安定につなげたい考えだ。
首相は維新からの閣僚は中司氏1人とする一方、副大臣・政務官への起用も検討している。維新側は、中司氏の後任の幹事長人事を急ぐ構えだ。

花博ならぬ高市首相PR動画が大炎上! 内閣広報予算10倍超「72億円」要求への猛反発も止まらない

首相官邸の公式Xがまたまた、やらかした。11日投稿の動画がネットで大炎上している。
問題の動画は、同日に高市首相が官邸に出勤する様子を50秒ほどにまとめたものだ。来年3月から横浜市で開催される国際園芸博覧会(横浜花博)の公式マスコット「トゥンクトゥンク」に高市首相が話しかけ、スピーカーから流れる音声との「会話」を収めている。
■「かわいいよ」とヨイショされガッツポーズ
会話の前半は花博の開催期間を聞いたが、グッとレベルが下がるのは、後半だ。突如として高市首相が「今日の私はどう?」と口元に右手を添え、アザとく問いかけると、マスコットは「すてきだね。お花みたいにかわいいよ」と、謎のヨイショ返答。すると、高市首相は「よっしゃ!」とガッツポーズし、「ありがとう。気分上がったわ!」と満面の笑みを浮かべるのだ。
一体、何を見せられているのか……。血税を投じた茶番劇である。
当然、この動画に対し、SNS上では〈中身のない高市早苗プロモーション〉〈税金返せ〉〈承認欲求の塊で痛々しい〉といった痛烈な批判が殺到している。
「横浜花博はまだまだ知名度が低く、開催地も市内の僻地です。うまく集客できるのか、霞が関でも不安視されている。官邸としても総理を使った動画発信で、テコ入れを図ったのかもしれないが、総理の自己アピールが強すぎる。相変わらず、官邸の広報スタッフの感覚はズレてますね」(霞が関関係者)
■“ヨイショ”コンテンツ量産か
首相官邸SNSアカウントを運営する内閣広報室の金銭感覚も、物議を醸している。2027年度予算の概算要求額で、今年度予算の7億円に対し、なんと10倍超となる72億3000万円を求めたのだ。「こんな大幅増額を何に使うつもりなのか」と、疑問の声が噴出するのも、さもありなんである。
日刊ゲンダイが内閣広報室に問い合わせると、「高市政権では、内閣の重要政策や総理の様子を発信している。予算増額分では、発信手段を充実化させるなど国内発信を強化する」(担当者)という。
たしかに、首相官邸SNSには、重要政策についての投稿もある。12日には「骨太の教室」とのタイトルで、元衆院議員タレントの杉村太蔵などが政府の「骨太の方針」を解説する動画がアップされた。とはいえ、花博マスコットに「かわいいね」なんて言わせて喜ぶ「総理の様子」を発信する動画に、どんな意義があるのか。
内閣広報室の予算が増額されれば、“高市ヨイショ”のコンテンツが量産されるのは必至。ゾッとするような血税のムダ遣いだ。
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内閣官房が2027年度予算の概算要求で、情報発信を担う「内閣広報室」の経費として、72億3000万円を要求した。26年度の7億円と比べると、なんと10倍超の大幅増額に。関連記事【もっと読む】『内閣広報室の予算要求が前年度比10倍超の72億円に爆増! 高市首相“ヨイショ体制”強化にネット大荒れ』で詳しく報じている。

岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

今週にも実施される内閣改造・党役員人事を巡り、自民党が実施した「役職希望アンケート」が物議を醸している。高市首相は折に触れて「アンケートを拝読している」と発言。重視して人選するようだが、側近の木原稔官房長官がやらかした。木原氏は10日の都内講演で、岸田文雄元首相がアンケートに回答したと暴露。「なんと、岸田(元)総理も出されたんですね。総理大臣をやった後に何をやりたいと言うのかな」と冗談めかして語ったのだ。
この発言に、岸田氏が“激怒”したのだろう。11日に木原氏は岸田氏に謝罪。朝日新聞電子版(11日配信)は「木原氏はそもそも、なんでアンケートに言及し、岸田氏の名前を出したのかわからない」との党関係者のコメントを掲載している。岸田氏は白紙のアンケートを出しただけというから、確かに名前をさらし上げる必要はないだろう。
「木原さんは余計なことを言ったものです」と言うのは、ある官邸事情通。
「旧宏池会会長を務めた岸田さんは今後、同派所属の林芳正総務相を推すのか、それとも前回総裁選で小泉進次郎防衛相を支持した同派内のグループに同調するのか、もしくは自身が再登板を目指すのか、など動静が注目されている。そんな中で『何をやりたいのかな』はあり得ない。高市総理側近でタカ派の木原さんが、ハト派の岸田さんを“挑発”したようにも映ってしまいます。岸田政権時に防衛相に起用してもらった恩があるはずなのに、考えの合わない岸田さんをよく思っていないのか……」
「文書に残せ」はキツ過ぎる
そもそも、今回のアンケート自体が党内で不評を買っている。アンケートでは、政務三役や党役職など、希望するポストを第5希望まで記述。志望理由を書く欄も設けられている。対象は当選2回以上の衆院議員で、提出期限は先月25日。一部からは「総理にアピールするいい機会だ」と前向きに受け止める意見もあったが、「勘弁してほしい」という声が党内から噴出している。
「かつて人事に影響力があった派閥が麻生派以外解散していますから、各議員に意向を聞くという発想自体はおかしくない。でも、第5希望と志望理由まで詳細に文書で残さなければならないという点はキツ過ぎます。少なくとも、現執行部に議員の意向が筒抜けになる。もし、外に漏れるようなことがあったら『アイツはあんなポストを望んでいるのか』と後ろ指をさされかねない。ましてや、岸田さんのようにさらされようものなら、最悪ですよ」(自民党関係者)
自民の衆院議員の平均年齢は55.7歳。上から目線で「役職希望」を今さら聞かれてもウンザリだろう。“パワハラ”じみた人事アンケートに怒っているのは岸田氏だけではなさそうだ。
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木原稔官房長官が10日、フジテレビのインターネット番組で、裏金事件に関与した自民党議員について「衆院の場合はすでに2回選挙を経て、国民の信任を得ている。そういったことを踏まえて人事がなされるのではないか」と発言。裏金議員を入閣させる可能性が高いのではと話題に。関連記事【もっと読む】『内閣改造で浮上「自民裏金議員」起用案 永田町でささやかれる入閣候補4人の名前』で詳しく報じている。

【訃報】演歌歌手の松原のぶえさん(65)が死去 13日に都内の病院に救急搬送 1979年デビュー以来NHK紅白歌合戦に7回出場

演歌歌手の松原のぶえさんがきのう、東京都内の病院で亡くなりました。65歳でした。
松原のぶえさん(65)死去
関係者によりますと、演歌歌手の松原のぶえさん(65)はきのう(13日)、品川区のマンションから都内の病院に救急搬送され、午前5時半ごろ、死亡が確認されたということです。
紅白歌合戦に7回出場
松原さんは、1979年に「おんなの出船」で演歌歌手としてデビューし、その年の日本レコード大賞で新人賞を受賞しました。
その後も、NHK紅白歌合戦に7回出場するなど演歌界を代表する歌手として活躍しました。

水道管が破損し水があふれる…京都・伏見の商店街で一部冠水「外に出たらこんなことに」一時30軒ほどが断水

13日、京都市伏見区の商店街の前で水道管が破損し、道路が冠水しました。
京都市上下水道局などによりますと、13日午後4時前、京都市伏見区東大手町の伏見大手筋商店街の前の道路で、水道管が破損し、水があふれ商店街の一部が冠水したということです。
この影響で、周辺道路の一部が通行止めとなっています。
「外に出たらこんなことになっていて」「(店内に)まだ入ってきてはいないです」
京都市によりますと、修繕作業のため一時30軒ほどが断水していましたが、さきほど解消したということです。
現場は京阪・伏見桃山駅から西に約200メートルの場所です。

「約170億円の無人機」を一気に17機ください! 防衛省の要求数が“爆増”した理由 トリプルピンチの解決策は“民”にあり?

防衛省は2027年度予算の概算要求に、無人航空機MQ-9Bを17機取得する費用として2922億円を盛り込みました。なぜ今、大量導入が求められているのでしょうか。
航空機の取得数としては空前の規模に
防衛省は2026年8月31日に発表した令和9(2027)年度予算の概算要求に、UAS(無人航空機システム)MQ-9B「シーガーディアン」の17機の取得費として、2922億円を盛り込みました。
MQ-9Bは既に海上保安庁が沿岸の警戒監視用に運用している大型UASで、防衛省調達分は海上自衛隊によって運用されます。防衛省のMQ-9Bの調達は令和7年度(2024年度)から開始されていますが、今年度(令和8年度/2025年度)の調達数が4機、地上装置を含めた取得費が約765億円であったことを考えると、17機、2922億円という調達要求数と要求額の増え方には驚かされるものがあります。
この数は、年末の公表が予定されている防衛関連三文書を反映した令和9年度予算案で事業費が決定する「事項要求」の形で防衛省から要求されていますので、予算成立の段階でも大幅に減少することはないと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。要求額については、為替相場や物価変動などの影響により、さらに増大する可能性もあるでしょう。
防衛省・自衛隊は無人防衛装備品、いわゆる「無人防衛アセット」の活用を、「新しい戦い方」の柱の一つと位置づけていますので、MQ-9Bの調達要求数と要求額が大きくなるのは当然なのですが、単純計算で1機あたり約171億円の航空機17機の取得費を概算要求に盛り込んだことは、筆者の記憶している限りにおいて、過去には無かったと思います。
それにもかかわらず防衛省が大量要求に踏み切った理由は、3つあると考えられます。
令和9年度概算要求で重視すると明言されている9項目の中には、太平洋・シーレーン(島国日本の生存に不可欠な商船の海路)防衛が含まれています。
航空自衛隊で戦闘機を運用できる基地は太平洋岸には青森県の三沢基地のみです。このため太平洋岸の防衛力強化には、航空機の展開能力を向上させていく必要があります。それには航続距離の長い海上自衛隊のP-1哨戒機の増勢が一策であり、令和9年度概算要求にはP-1の取得費も盛り込まれています。
ただ、P-1は2025年に会計検査院から不具合と稼働率の低さを指摘されており、防衛省がこの指摘に明確な改善策を示せないと、令和9年度予算案ではP-1の取得要求は見送られる可能性があります。その場合、既に海上保安庁で成果を挙げているMQ-9Bの大量取得の必要性はさらに高まります。これが一つ目の理由です。
「内部的なピンチ」を打開するシーガーディアン
航空自衛隊は敵性UASなどの脅威度の低い経空目標への緊急発進に、有人機ではなくUASを活用することを検討しており、今年度予算に試験費が計上されています。
実際に航空自衛隊が緊急発進にUASを用いる場合、速度性能の高いMQ-28「ゴーストバット」のようなジェットエンジンで飛行するUASを導入することになると思いますが、今年度に経費が計上された試験は、海上自衛隊のMQ-9Bを借りて行われる予定となっています。
海上自衛隊の任務に支障を生じることなく、この運用試験をスムーズに行うためにはまとまった数のMQ-9Bが必要となります。これが令和9年度概算要求でMQ-9Bの大量取得が求められた二つ目の理由と考えられます。
概算要求にはMQ-9Bの運用と整備を行う要員の養成を民間に委託するための経費も要求されており、海上自衛隊が導入する艦載型小型UAV(無人航空機)「V-BAT」についても、要員養成を民間企業に委託する経費が要求されています。
自衛隊は少子化や若年労働者の価値観の変容から人員の募集が思うに任せなくなっており、これまで自衛隊内で行われてきた装備品の要員養成を、部内で行うことが困難になりつつあります。
その点でMQ-9Bは操縦要員以外、航空機の操縦資格を必要としません。またその他の要員の教育も航空機を飛ばしておこなう必要がありませんので、要員養成の民間委託は有人航空機ほど難しくありません。また、有人航空機の場合は機体を大きく分解して詳細な検査や部品交換、修理を行う大規模な整備、いわゆる「IRAN」(Inspection and Repairing As Necessary)も必要ですが、MQ-9BにはIRANも不要です。
このため日常的な整備を行う整備要員の養成を民間企業に委託することは有人航空機に比べて容易ですし、IRANを必要としないため、定期的にメーカーへ送って行う重整備の経費も節約できます。
これはMQ-9BやV-BATに限った話ではありませんが、無人アセットは要員の養成だけでなく、運用でも民間活力を活用する、いわゆる「アウトソーシング」をどこまで進められるかが、成否の鍵を握るのではないかと思います。
太平洋岸の監視能力の強化という喫緊の課題と、少子化や厳しさを増す安全保障環境の中で、防衛を成立させるための無人アセットの活用という中長期的な課題をクリアするため、MQ-9Bの大量調達が要求されたのではないでしょうか。(竹内 修(軍事ジャーナリスト))

【速報】自転車乗った15歳女子高校生の重傷ひき逃げ事件 75歳の男逮捕「事故起こしていない」否認 大阪・交野市

13日午前、大阪府交野市の路上で、軽自動車で自転車に乗った15歳の女子高校生をひき逃げし、重傷を負わせたとして、75歳の男が逮捕されました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは、交野市に住む職業不詳の中山定雄容疑者(75)です。
警察によりますと、中山容疑者は13日午前10時45分ごろ、交野市寺の市道で軽自動車を運転中、左前方を自転車に乗って走行していた高校1年の女子生徒に追突して転倒させ、左手首を骨折する重傷を負わせた上、そのまま逃走した疑いがもたれています。
警察はひき逃げ事件として、現場近くにいた別の車のドライブレコーダーの映像などから、逃げた車の行方を追っていたところ、午前11時すぎ、現場から約2キロ離れた、京阪電鉄交野市駅近くで車同士の物損事故があり、逃げた車と特徴がよく似ていたことなどから、運転手の中山容疑者を逮捕したということです。
中山容疑者は調べに対し、「近くに仕事先があって、作業に行って、自宅に帰るところだった。事故を起こしていないし、事故を起こした認識もない」と容疑を否認しているということで、警察が当時の詳しい状況を調べています。

ヤクザを辞めた男たちのその後。大手コンビニ店長から無職まで…足を洗った後の「過酷すぎるサバイバル」

2011年に施行された全国暴排条例から約15年。その間、暴力団はますます縮小する一方、トクリュウの台頭など反社は形を変えて時代を生き延びてきた。一方では、足を洗った人間も少なくないが、それは茨の道だという。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員などを務める社会学者の廣末登氏は、次のように話す。「元暴力団員の場合はいわゆる“元暴5年ルール”があって、銀行口座が作れない、賃貸住宅を借りづらいといった制限がかかる。そうなると社会復帰したくても、まともな就職はもちろん、自営業も厳しいのが現実。このせいでうまく社会復帰できずに、再び犯罪に手を出してしまったり、ヤクザや半グレの手下となるようなケースが過半を占めています」 当事者に聞くと、そんななか、社会復帰ができる人とできない人の差が明確に浮かび上がった。◆“キレ癖”が抜けず、なかなか社会生活が送れない 静岡県某市を拠点とする元ヤクザの丸岡忠雄(仮名・40代後半)は、“キレ癖”が抜けず、なかなか社会生活が送れないという。「7年前に某組織から破門されてカタギになりました。ヤクザ歴は20年ちょっと。俺はシノギ(経済活動)が苦手なタイプでしたが、腕っぷしには自信があった。今思えばそれが仇となり、ヤクザを辞めてからも、まともな職につけていない。何とか職を得ても、カタギに使われるという状況に耐えられなくなってしまうんです」 丸岡のようなタイプが「もっとも社会復帰が難しい」と前出の廣末氏も言う。「いわゆる元ヤクザには大きく2つのタイプがある。地頭がよくコミュニケーション力のあるタイプと、アンガーマネジメントができないタイプ。後者は組織の中にいるときも厄介者扱いされ、居場所をなくしてしまうし、社会に出ても当然、うまくいかない。一方の前者はコミュ力に優れ、必要に応じてキレる演技ができ、現役時代にしっかりとカネをためカタギになってもうまくいく人が多い」◆同業者の「タタキ」に遭い、障害者に。やむなくカタギとなる 5年前まで関西系の大手組織三次団体の幹部だった田宮祐介(仮名・30代後半)はさらに悲惨な思いを味わってきた。「一時は、特殊詐欺グループを率いて、毎月1000万円超の収入があった。毎晩、ミナミや北新地のクラブに弟分を連れていき、一晩で700万円使ったこともある。シャブにも手を出し、夜毎、乱交パーティーですよ。全盛期でした。だが、そんなことばっかりしていれば当然、目立つし、噂にもなる」