歴史的な大勝利で政権基盤を強固なものにした高市早苗首相。しかし、最近はどうも行動と評価がかみあわない。両陛下との温度差が対照的だった記念式典の様子や官邸幹部が頭を抱えたドタキャン騒動など、首相の近況を詳報する。
身振り手振りでビートを刻む
昭和を彩った往年のヒット曲が次々と演奏され会場のボルテージが徐々に高まる中、ロックの名曲が流れると満面の笑みで拳を上げ、リズムをとる宰相。その姿に合わせ手拍子を打つ一団がある一方で、宮内庁の職員たちは感情を殺した視線を送り、その手は微動だにしなかった。それは彼らが、天皇皇后両陛下の”ある異変”を感じ取ったからかもしれない──。
4月29日、日本武道館には各界の著名人ら約5600人が集結。昭和天皇の誕生日で、「昭和の日」として親しまれているこの日に、内閣府主催で昭和100年を祝賀する式典が開かれたのだ。
「式典は今年が昭和元年から100年の節目となることを記念して、激動と復興の昭和の時代を顧み、日本の将来を考える機会として政府が企画したものです。両陛下だけでなく、衆参議長や最高裁判所長官らも招かれ、式典委員長には高市早苗首相が自ら就任。木原稔官房長官も副委員長として実務を仕切るなど、内閣総出の様相を呈していました」(自民党関係者)
高市首相は終始ご満悦で、冒頭のようにノリノリな姿も飛び出した。
「高市礼賛ムードの会場がいちばん高揚したのは、首相が好きなTMNETWORKの大ヒット曲『GetWild』が演奏されたときでした。ロックのリズムに合わせて出席者が手拍子を打ち、笑顔の首相を見て涙ぐむ人もいたほどです。首相は着席したままでしたが、弾ける笑顔に身振り手振りでビートを刻んでいました」(政治ジャーナリスト)
一方、会場にお出ましになっていた両陛下のお姿は高市首相とは対照的だったという。
「おふたりは壇上の中央にお座りになり、式典の進行を静かに見守られていました。ただ、首相のハイテンションに面食らったのでしょうか、時折、両陛下の表情が凍りついたように見えたという声も。両陛下の先人たちへの感謝や日本の発展を望むお気持ちは首相と変わりありませんが、一方で、昭和には戦争の時代という反省すべき側面があることを誰よりも痛感していらっしゃいます。
昭和の歴史を鑑みれば、ロック音楽にノリノリというわけにいかないのは当然でしょう。実際、両陛下のそうした感情を読み取ったのか、宮内庁の職員の中には手拍子を打つ人は1人もいませんでした。
投稿者「F.Krueger」のアーカイブ
北越高校で説明会、保護者から不満の声も…「納得いかない」「なぜその運転手だったのか」
福島県郡山市の磐越自動車道で6日、北越高校(新潟市中央区)の生徒20人を乗せたマイクロバスがガードレールに突っ込み、男子生徒1人が死亡した事故で、同校は7日、校内放送や保護者向け説明会で事故の経緯を報告した。保護者からは「納得がいかない」との不満の声も上がった。
事故から一夜が明けた7日朝、生徒らは校門の周辺に立つ教職員に見守られながら登校した。
同校によると、午前中の校内放送では、亡くなった男子生徒(17)への弔意を示し、事故の経緯や生徒の心理的ケアについて説明。正午頃には灰野正宏校長らが遺族宅に弔問に訪れた。
夜には同校で保護者向けの説明会が開かれた。出席した40歳代の男性によると、学校側からは事故当日の経緯や今後の対策について説明があった。男性は取材に対し「もやもやして煮え切らない説明だった。みんな納得はしていなかったと思う」と話した。
この事故では、学校側の依頼を受けたバス会社の蒲原鉄道(五泉市)が貸し切りバスではなくレンタカーを手配し、社員ではなく「知り合いの知り合い」を運転手として紹介したことが明らかになっている。
1年生の娘が同校に通っているという50歳代女性は「なぜそのドライバーだったのか。普段からバスやレンタカーを同じように手配していたのか」と憤った。
県は7日、事故を受けて県内の高校100校に対し、部活の遠征などでバス事業者を利用する際は、契約内容の確認を徹底するよう文書で通知した。管理職を含めて組織的に対応するよう要請している。
ほかにも、乗車時のシートベルト着用の徹底や、運転手の負担を考慮した遠征計画の立案、事故に備えた保護者との連絡体制の構築を求めている。
通知は、県教育委員会保健体育課が県立高校80校に、県大学・私学振興課が私立高校20校に対して行った。保健体育課の志田哲也課長は「子どもの安全を確保するためにも、複数の大人の目で確認することが重要だ」と話した。
自民党内に首相支える新グループ「国力研究会」発足へ…麻生氏や茂木氏らが発起人に
自民党内で、高市首相(党総裁)を支えるグループ「国力研究会」が発足することになった。麻生副総裁や茂木外相ら実力者が発起人となり、21日に初会合を開く。派閥・旧派閥を超えて参加を呼びかけており、党内基盤が弱い首相の足元を固める狙いがある。
複数の党関係者が明らかにした。7日には所属議員にグループの設立趣意書や入会申込書が配布された。グループの略称は、首相が昨年10月の総裁選で使用したキャッチフレーズ「ジャパン・イズ・バック(日本は戻ってきた)」にちなみ、「JiB」とする。
設立趣意書では「政府と自民は一体となって政策を実行する」と強調し、安全保障や資源・エネルギー分野の課題に取り組むとしている。21日の初会合では米国のジョージ・グラス駐日大使を講師に招き、日米関係などについて議論する。首相本人は出席しない予定だ。
新グループの結成は、首相に近い山田宏参院議員が中心となり、萩生田光一幹事長代行らとともに準備を進めている。発起人には有村総務会長や松山政司参院議員会長ら党執行部に加え、昨年の総裁選に出馬した小泉防衛相や小林政調会長も名を連ねる。次期総裁選を見据え、有力候補を囲い込む狙いがあるとみられる。
新グループは派閥・旧派閥や衆参各院などの出身にかかわらず、広く参加を働きかける。2月の衆院選で初当選した新人議員にも入会するよう呼びかけ、規模を拡大させたい考えだ。
ただ、グループ結成が首相の党内基盤強化につながるかは不透明だ。「『高市派』の旗揚げと見なされれば、党の分断につながる」(首相周辺)との声もあり、グループの発足や拡大が党内の反発を招く可能性もある。
高市首相が今月後半に韓国訪問へ、シャトル外交の一環…国会日程など見極め最終判断
高市首相が今月後半に韓国を訪問し、李在明(イジェミョン)大統領と会談する方向で調整に入った。日韓首脳が相互往来する「シャトル外交」の一環で、イラン情勢や北朝鮮を含む北東アジア情勢などについて協議する見通しだ。国会日程などを見極め、最終判断する。
複数の日韓両政府関係者が明らかにした。首相は、李氏の出身地の韓国南東部・安東(アンドン)を訪問することを検討している。李氏は今年1月に来日した際、首相の故郷・奈良県を訪れていた。
首脳会談では、イラン情勢を踏まえた物資の安定供給や、北朝鮮の核・ミサイル開発など両国共通の課題を巡って議論する。今月14~15日に予定される米中首脳会談を踏まえ、日韓両政府の認識の擦り合わせも行うとみられる。
法務省、証拠開示「消極的」と反省 再審無罪の福井中3殺害で
1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)が殺害された事件で、法務省は7日、再審無罪が確定した前川彰司さん(60)を巡る検察当局の対応の反省点をまとめた文書を明らかにした。名古屋高裁金沢支部の再審無罪判決(2025年7月)は前川さんに有利な証拠を把握しながら開示しなかった検察側の対応を「罪深い不正」と断じており、法務省は「消極的ともとれる対応だった。厳粛に受け止める」と記した。
文書はA4判で15ページ。再審制度の見直しを議論している自民党の部会で示された。名古屋高検は1日、これとは別に公判に関与した検察官への聞き取りなど追加調査を始めたと発表している。
事件では前川さんの関与を直接示す証拠はなく、検察側は「事件当日夜に血の付いた前川さんを迎えに行った」という知人男性の供述を有罪立証の支えとした。男性は事件当日の出来事として、テレビで見た音楽番組の具体的な場面を証言したが、実際に放送された日は別日だった。検察側はこの事実を記した捜査報告書の存在を把握しながら、2回目の再審請求審まで開示しなかった。
法務省は文書で、捜査報告書を保管しながら事実と異なる主張を続けた点について「従前の主張を維持しようとして修正などをしなかったと判断せざるを得ない」と指摘。捜査報告書を1回目の再審請求審で開示しなかったことも「現在の視点から見れば消極的ともとれる対応と言わざるを得ない」とした。
前川さんは87年に逮捕され、1審・福井地裁判決は無罪だったが、2審・名古屋高裁金沢支部は懲役7年の逆転有罪とした。22年に申し立てた2度目の再審請求審で再審開始が確定し、25年8月に再審無罪が確定した。【五十嵐隆浩】
磐越道バス事故、運転の68歳を容疑で逮捕「速度の見極め甘かった」…「白バス行為」か調査も
福島県郡山市の磐越自動車道上り線で6日、高校生20人を乗せたマイクロバスがガードレールなどに突っ込み、男子生徒1人が死亡した事故で、福島県警は7日、バスを運転していた新潟県胎内市、無職の男(68)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。現場付近に目立ったブレーキ痕はなく、県警は減速することなく衝突した可能性があるとみて調べている。
死亡の生徒は最後尾に座る
発表などによると、男は6日午前7時40分頃、郡山市内の磐越道上り線でマイクロバスを運転し、道路左側のクッションドラムとガードレールなどに衝突させ、生徒1人を死亡、17人に重軽傷を負わせた疑い。「速度の見極めが甘かったのが原因。(制限速度が時速80キロの区間で)90~100キロ出ていた」と話しているという。
バスには新潟市中央区の私立北越高校の1~3年生の男子ソフトテニス部員が乗っており、新潟市西区の高校3年稲垣尋斗さん(17)が反対車線まで投げ出されて死亡した。ほかの生徒5人が重傷、12人が軽傷となり、後続のワゴン車の2人が軽傷を負った。
稲垣さんはバス最後尾の4人掛けシートの右から2人目の位置に座っており、県警は、稲垣さんが前方部からバス車体に突き刺さったガードレールの直撃を受けて車体後部から車外に投げ出されたとみている。ガードレールが貫いた方向の座席に座っていた生徒たちが重傷を負ったという。
書面かわさずにバス会社に手配
バスはバス会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)が手配したレンタカーだった。同社によると、営業担当者が高校側から「貸し切りバスを使わずにレンタカーを使って送迎をしたい」「安いものを探して」と依頼を受け、自身の免許証を示してレンタカーを借りたという。高校側からレンタカー代を預かったが、運行料金や紹介手数料は受け取っていないとしている。「知り合いの知り合い」の男を運転手として学校側に紹介した。運転歴などは確認しなかったという。
茂野一弘社長は6日夜、取材に「会社の業務としてやっているわけでなく、お付き合いの中でお手伝いをした」と話した。
これに対し、同校の灰野正宏校長は顧問が同社に行き先や人数を伝えてバスの運行を依頼したとし、レンタカーの手配は依頼していないと主張。一方で、顧問が同社と書面を取り交わさずにバスの手配を依頼したことを明らかにし、「一般の商慣習ではありえない行為。見直していきたい」と話した。
国土交通省北陸信越運輸局は7日、同社に立ち入り調査を行った。有償の送迎を無許可で行う「白バス行為」にあたるかどうかを含め道路運送法に違反するか調べる。福島県警も同法違反の疑いも視野に調べる。
「運動神経が抜群だった」
事故で亡くなった稲垣さんの遺族は7日、新潟県警を通じて「大切な存在である息子を思いがけない出来事で失い、深い悲しみの中にいる。この状況をまだ受け止めきれずにいる」とのコメントを出した。
娘が中学校の同級生だったという女性によると、稲垣さんは部活動の部長などを務めていたといい、「運動神経が抜群で元気で明るい子。娘も信じられないとショックを受けている」と話した。
稲垣さんの通っていた北越高校では同日午前に全校生徒への説明が行われ、夜には保護者説明会が実施された。灰野校長は終了後に記者会見し、「痛恨の思いでいっぱいだ。今後は亡くなられた方、ご遺族の方、けがをされた方、そのご家族に誠意をもって対応していく」と陳謝した。
検察官抗告への強い反発、背景に再審請求審の長期化 海外では判断分かれる
再審制度を見直す刑事訴訟法の改正案を巡り、法務省が7日、自民党に示した再修正案は、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て(抗告)を「原則禁止」としたが、規定を刑訴法の本体である「本則」ではなく、「付則」に盛り込んだことに一部議員が反発するなどして了承に至らなかった。
検察官抗告の全面禁止を求める声が根強い背景には、過去の再審請求審における審理の長期化がある。袴田巌さん(90)の再審無罪が確定した昭和41年の静岡県一家4人殺害事件では、平成26年3月、静岡地裁が最初の再審開始の決定を出したが、検察が抗告するなどし、再審開始が確定するまでに約9年かかった。事件発生から再審無罪が確定するまでには60年近くを要している。
滋賀県日野町で昭和59年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され、金庫が奪われた「日野町事件」でも、大津地裁が平成30年7月に再審開始を認めたものの、検察が2度にわたり抗告。再審開始の確定までに7年7カ月かかった。
再審開始決定が、検察官抗告で覆る例も珍しくない。昭和54年に鹿児島県で男性の遺体が見つかった「大崎事件」では、平成14年3月と29年6月に鹿児島地裁で再審開始決定が出たが、いずれも検察官抗告により上級審で取り消された。弁護団は現在、第5次再審請求を行っている。
袴田さんを長年支えてきた姉のひで子さん(93)は3月の自民党の会議で長期化の影響を訴え、検察官抗告の禁止を求めた。会議では、再審開始までの期間が長引くことで関係者の記憶が薄れたり、証拠の劣化を招いたりすることを懸念する声が相次いだ。
海外では、再審手続きにおける検察の抗告を禁止している国もある。日本の再審法制のルーツとされるドイツは、1960年代の法改正で検察の不服申し立てを禁じた。一方、フランスは検察の抗告と同時に、請求棄却に対する請求人側の不服申し立ても禁じている。韓国は禁止規定がなく、日本と同様に抗告が可能となっている。
滝つぼに転落して女性が死亡、落ちた飼い犬を助けようとして事故に…犬は見つからず
7日午前11時20分頃、山梨県山梨市三富上釜口の西沢渓谷の「貞泉の滝」で、東京都渋谷区の女性(59)が滝つぼに転落した。女性は消防隊員らによって約4時間後に救助されたが、その場で死亡が確認された。
県警日下部署の発表によると、女性は飼い犬と登山仲間2人でハイキングをしていたが、犬が滝付近にあったチェーンを超えて滝に落ち、助けようとして誤って転落した。犬はまだ見つかっていないといい、同署が詳しい状況などを調べている。
アニメ監督・演出家の佐藤竜雄さん死去 61歳 肝不全のため「かねてより療養中」後日お別れの会
アニメ監督・演出家の佐藤竜雄さんが肝不全のため4月24日に死去したことが7日、アニメ企画・制作の会社「NAGOMI」の公式Xで発表された。61歳。
「訃報」とし、「弊社制作のアニメーション作品において、監督としてご参画いただき多大なるご尽力を賜っておりました佐藤竜雄氏が、かねてより療養中のところ、2026年4月24日、肝不全のため永眠いたしました。享年61歳でした」と発表。「佐藤監督には、現在制作中のアニメーション作品においても精力的に取り組んでいただいておりました。その情熱と多大なる貢献に深く感謝するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます」とした。
詳細を記した文書も公開。「葬儀はご遺族の移行により近親者のみで執り行われました。また、ご供花、ご香典、ご弔問などについては、固く辞退申し上げる旨をご遺族より承っておりますため、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」としした。
「なお、佐藤監督のこれまでの功績を偲び、弊社の主催にて後日「お別れの会」を催す予定でございます。日時、場所など詳細が決まり次第、改めて弊社公式ホームページ、SNS等でご案内申し上げます。以上」とも伝えた。
佐藤さんの参加作品は「ちびまる子ちゃん」「赤ずきんチャチャ」など。「飛べ!イサミ」で初監督を務めた。「機動戦艦ナデシコ」「モーレツ宇宙海賊」などを手掛けた。
放課後子ども教室で児童に土下座を強要 東京・台東区
東京都台東区は7日、区立小学校の放課後子ども教室で、委託業者の職員が児童1人に土下座を強要する行為があったと発表した。4月24日に起きたが、区に報告していなかった。
区によると、同日夕、校庭で児童が職員にぶつかり、職員は謝罪として土下座を強要した。校庭には別の職員1人と児童約30人がいた。職員は委託業者の聞き取りに、「感情的になってしまった」という趣旨の説明をしているという。
区は同30日に匿名の通報を受けて事態を把握。心理的、身体的虐待に該当すると判断し、児童の保護者へ謝罪した。委託業者には、虐待防止に関する研修や区への報告体制の徹底など再発防止策を求めた。【加藤佑輔】