岩手・山林火災発生から1週間 まとまった雨も…鎮圧に至らず

岩手県大槌町の山林火災は、発生から29日で1週間です。消火活動や雨の影響で火の勢いは弱まりましたが、鎮圧には至っていません。
大槌町の中心部から中継です。
28日の昼過ぎから断続的に雨が降っている大槌町ですが、今もぱらぱらと雨が降っています。
山林を見てみますと、雨の影響か、火の手や延焼は確認できず、煙の量が少なくなっているように見えます。そして、町中に漂っていた焦げ臭いにおいもやわらいでいるように感じます。
先週22日、大槌町の小鎚地区と吉里吉里地区で発生した山林火災は、これまでにおよそ1633ヘクタールを焼き、町の人口のおよそ3割にあたる3257人に「避難指示」が出されています。町は「鎮圧」について慎重に判断する考えを示しています。
また「避難指示」については、「鎮圧後に解除するのが原則」とした上で、安全が確保できた地区から「部分的に解除する可能性もある」としています。
恵みの雨を受けて、鎮圧への期待が高まっています。

「太ったな」発言でセクハラ認定された愛知の自称“あま市の暴れん坊将軍”松下昭憲市議に、今度は市職員らへのパワハラ疑惑が浮上 議会にアンケート結果と録音データが提出されていた

愛知県あま市議会は4月6日、松下昭憲・市議(78)が女性市議に「太ったな」といった発言をするなどのセクハラ行為をしたと認定し、条例に基づき議員名を公表した。
だが、翌週末に行なわれたあま市長選で現職の村上浩司氏(63)を破って元市議の八島堅志氏(39)が初当選したことが、一部の職員を震えさせているという。市長選で敗れた村上氏がこう語る。
「当選した八島氏を支持したのが八島氏と2人会派を組んでいた松下議員でした。2010年に私が初代市長となったが、その頃から松下議員の市職員へのパワハラを繰り返す言動を問題視してきました。昨年、市職員にハラスメントの実態調査を行ない、結果を12月に議会に提出。松下議員のパワハラを示す録音データも複数提出しました」
調査には、「殴ったろっかお前」「退職届を準備しとけよ」といった発言とともに、松下市議から「恫喝」「不当要求」などをされたという回答が複数あった。一部の職員を名指しして、松下市議が応援する八島氏が市長になったら「全部飛ばしたる」「全員入れ替えたるで。クビにする」などと発言する音声も確認された。
松下市議に電話で直撃すると、セクハラ認定には「太っとる奴に太っとると言って悪いか!?」と返答。パワハラ疑惑について訊くと「まず、(アンケート回答した職員は)名を名乗れよ。『殴ったる』なんて言うわけねぇよ!『馬鹿野郎』は言っとるけど、それは盗聴(録音)しようとしたから怒ったわけ。アンタ(本誌記者)らみたいな若いのは自分の権利ばっかり主張して仕事を全然やらんやないか!」などと答えた。
公式ホームページで自ら”あま市の暴れん坊将軍”と称すが、暴れ方は大丈夫か──。関連記事では、セクハラ問題やパワハラ疑惑、議会に提出された音声の存在などについて、松下氏を直撃した際のやりとりの詳細、音声データを公開している。
▼▼▼関連記事▼▼▼
【詳しくは…】《音声データを公開》「太っとる奴に太っとると言って悪いか!?」「『殴ったる』なんて言うわけねぇよ!」パワハラ疑惑で本人直撃
※週刊ポスト2026年5月8・15日号

《解体した21歳女性の遺体を煮る》「殺人衝動で他のことが考えられなくなる」斎藤純被告が明かした「小学生の時からの願望」【埼玉・頭蓋骨殺人公判】

さいたま市大宮区内のマンションの一室から、棚に置かれた頭蓋骨などが見つかったとして、同部屋に住む斎藤純被告(逮捕当時31歳)が逮捕された衝撃的な事件。
承諾殺人罪、窃盗罪にて起訴され、さいたま地裁で行われた第1回公判で、斎藤被告は被害者の承諾の上、殺害したことを認めた。そして、この承諾殺人による被害者は当時21歳だった女性・Aさん、同じく22歳だった女性・Bさんの2名であることが明らかになった。
Aさんの被害は、斎藤被告の家から見つかった人骨からも明らかになっていた。しかし、自宅で亡くなっていたBさんの事件は平成27年の捜査当時、神奈川県警が自殺と判断していたことも発覚している。第1回公判では、斎藤被告が解体したAさんの遺体を煮ていたことが明かされるなど、猟奇的な犯行態様が明らかになっていた。
4月27日に行われた第2回公判では、斎藤被告本人に対する被告人質問が行われた。3時間半開かれた公判で語られたその内容は、現実に起きた事件なのかと疑いたくなるような、事件内容そのものとは違う底冷えするものであった。傍聴を行った裁判ライターの普通氏がレポートする。【全3回の第1回。※本記事には一部ショッキングな内容が含まれます】
殺人衝動で「他のことが考えられなくなる」
注目度の高い今回の公判では、傍聴者が探知機で身体チェックを受けるセキュリティの厳重さだった。
法廷で被告人質問を受けた斎藤被告は、おぞましい事件とは裏腹に、顔は真っすぐ正面を向き、論理的にスラスラと話す様子が印象的だった。その様子は「本当に反省しているのか」と感じる人もいるかもしれないし、「正直にすべてを明らかにする姿勢」と感じる人もいるかもしれない。
弁護人から2件の承諾殺人の動機、心情について問われた斎藤被告。「小さいころからある、殺人衝動に動機づけられてるのが大部分」と答える。 その衝動を感じたのは小学生中高学年ころといい、日によりムラはあるものの、酷いときは「他のことを考えられないくらい」と表現するほどであった。
ただ、その感情を望んでいたわけではなく、「わずらわしくて、不快なもの」だったという。自身でもその異常性に気付きながらも、内容が内容だけに両親、友人、病院などに相談できなかったと主張した。以降は、弁護人からなされた質問を中心にやり取りをまとめた内容である。
中学生時代に同級生を刃物で
学生時代は殺人衝動を満たすために、周囲を散歩しながら、行き当たりばったり知らない人の後ろについて忍び寄ることなどを繰り返していたという。

「結果を示せばいいだけ」こども家庭庁“解体論”に三原じゅん子氏が反論も国民冷ややか

4月27日に開かれた参院予算委員会。自民党の三原じゅん子・前こども政策担当相が、SNSなどで見られるこども家庭庁の“解体論”に反論した。
こども家庭庁のスローガン
こども家庭庁は「こどもまんなか」をスローガンに発足し、4月1日で丸3年が経過。三原氏は「『こどもまんなか社会』の実現に向けて総合調整をおこなう司令塔として、機能を担う省庁として2023年に創設され、やっと丸3年がたちました」と切り出すと、これまでにおこなってきた施策について説明を始めた。
「三原氏によると子ども大綱の制定にこども未来戦略の策定、これには加速化プランも含まれます。そして子ども・子育て支援法の改正や子ども性暴力防止法の制定、被虐待児への対応強化などを内容とする児童福祉法の改正などをおこなってきたとのこと。他には保育士の人材確保にも取り組み、一つ一つの施策で一定の成果をあげてきたと主張しています」(地方紙政治部記者)
さらに三原氏は「創設からの3年間、成立、決定した多くの政策が準備期間を経て、ようやく本格的に始まってきている」と述べ、予算が当初の4.8兆円から今年度は7.5兆円になったとアピールした。予算の大幅な増額はそれだけ、こども家庭庁が重要視されているということなのだろうか。
続けて「SNSを中心にこども家庭庁解体論などの批判の声が上がっている。解体して新生児1人1000万円ずつ配った方がいいのではないかと、そんな声も上がっている」と、SNSなどで叫ばれている“解体論”に言及した三原氏。26年度予算に盛り込まれた施策は「どれも大切で、決してなくせるものではない」と主張し、SNSの声に反論した。
三原氏は「政府が目指す『こどもまんなか社会』の実現はまだ道半ばだ。しっかり前に進めて欲しい」と高市首相へ投げかけ、首相も「こども家庭庁が中心になって調整をおこないながら、総合的な政策を実施していく視点が大事だ」と応じている。
毎年5兆円近くの予算で何を?
「今いる子どもに対する支援や少子化対策は非常に重要です。しかしこれまでの準備期間3年の間、毎年5兆円近くの予算を使って一体何をしてきたのかがよくわからないというのが現実です。一体何にお金を使ったのでしょうか。
三原氏は“成果を上げてきた”と言っていますが、少子化は止まりませんし虐待やイジメなど子どもを取り巻く悲惨なニュースも跡を絶ちません。そういった意味で子ども家庭庁に対して、《不透明だ》という意見は根強いようです」(前出・地方紙政治部記者)
実際にネット上の声を見ると、
《まずどの政策にどれだけ予算を使って、どれだけの成果が上がったか説明して欲しい》
《結果を出して示せばいいだけなのに、それをしないから不透明だって言われるんだよ》
《大体この庁の大臣は何をしてるの?なんか的外れなことばっかりやってるイメージ》
《ちゃんと機能していれば必要だと思うけど、三原さんが何もやってこなかったから“解体論”が出るんじゃないの?》
とやはり批判的な声は多い。
予算=国民の血税である。どうか成果ある施策を実行して欲しいものだ。

「フルネームで呼ばれた瞬間、全部信じた」あと少しで“ニセ警察官詐欺”被害に… 800万円を用意した70代女性の告白

4月22日、新潟県警三条警察署。 カメラの前に現れた70代の女性は、どこにでもいる“普通のお母さん”だった。 彼女はメモを見ながら、この1か月を振り返った―
電話の相手は、郵便局員を名乗っていた。 「中国から荷物が届いています。パスポートやキャッシュカードが入っています」
身に覚えのない話だった。 だが、相手は女性のフルネームを知っていた。
「その瞬間、全部信じてしまったんです」
電話はやがて、大阪府警を名乗る男へとつながる。 「あなたの口座が犯罪に使われている」 「潔白を証明するために、資産を確認させてほしい」
70代の女性は、“捜査”に協力しなければならないと思い込んだ。
なぜ、人はここまで信じてしまうのか。
新潟県三条市の70代女性が語った、“ニセ警察官詐欺”の一部始終。 その証言には、誰もが被害者になり得る現実があった。
「なんでかな、とは思ったけど、詐欺とは結びつかなかった」
事件の始まりは、3月31日だった。 女性の自宅に、大阪の郵便局員を名乗る男から電話がかかってきた。
「中国から荷物が届いています。パスポートやキャッシュカードが入っています。取りに来られますか」
身に覚えのない話だった。 「そんなものはありません」と答えると、男はこう続けた。
「詐欺の可能性があるので電話を回します。0を押してください」
言われるままに電話を操作すると、今度は警察官を名乗る男が出た。
「詐欺で逮捕した人物の家から、あなた名義のキャッシュカードが見つかりました。被害者は19人。あなたの口座に5000万円が入っている可能性があります」
突然、自分が犯罪に関わっているかもしれないと言われた。
「なんで自分にそんな悪いことの心当たりが全然ないのに、なんでかな、という気持ちばかりでした」
驚きと不安の中で、女性は相手の話を疑うことができなかった。 何より、大きかったのは最初の一言だったという。
「電話を取った時に、フルネームで名前を言われたんです。それで、もう全部信じ切ってしまって…」
きっかけは、ほんのささいなことだった。 苗字だけではない。下の名前まで正確に呼ばれたことで、女性は「本物だ」と思い込んだ。
後から振り返れば、不審な点はいくつもあった。
荷物が届いているなら、住所は分かるはずなのに、なぜ聞くのか。 なぜ大阪府警が、自分の資産を調べる必要があるのか。
それでも、その時は「詐欺」という言葉が頭に浮かばなかった。 「なんでかな、とは思ったけど、詐欺とは全然合致しなかったんです」
在宅捜査、定時連絡、秘密保持― 生活を支配された11日間
大阪まで行くことはできないと伝えると、相手は「在宅捜査を行います」と告げた。 LINEのビデオ通話を使い、自宅にいながら捜査を進めるという説明だった。
「在宅捜査なんて聞いたことも見たこともなかったから、『何ですか?』と聞いたんです」
すると、「検察のカミヤ検事とも相談して進める」「あなたの潔白を証明するために必要だ」と繰り返された。
最初だけ、画面には相手の顔が映った。 だが、その後はほとんど顔を見せることはなかった。
「なんで顔が半分しか映らないのかな、とは思ったけど、その時はそれ以上、疑わなかった」
相手に求められたのは、通帳や資産の確認だった。
どこの金融機関に口座があるのか。 残高はいくらあるのか。 定期預金はどれくらいあるのか。
「通帳はどこにありますか、と聞かれて、あそこです、ここですって、全部答えてしまいました」
さらに、女性には2つの“ルール”が課された。
ひとつは「秘密保持」。 もうひとつは「定時連絡」だった。
「誰にも言うな」 3時間ごとのLINE“定時報告”
「これは極秘の捜査だから、絶対に誰にも言わないでください」 そう何度も念を押された。
家族にも、友人にも、誰にも話してはいけない。 誰かと会った時も、その内容を伝えてはいけない。
そして、起床時から3時間おきに、現在地や行動予定をLINEで報告するよう指示された。
朝起きたら「何時何分、自宅にいます」 「長男が2階にいます」 「これからお茶を飲みます」
そんな日常の細かな行動まで、逐一伝えた。
午前9時、正午、午後3時、6時、9時―。
「特別な予定があるわけでもないから、疑いもしなかったんです。ただ、真面目にやらなきゃと思って」
“逃亡すると困るから” そう説明され、女性は約1週間、この生活を続けた。
今振り返れば、完全に行動を支配されていた。 それでも当時は、自分が騙されているとは思わなかった。 「一生懸命、私のために潔白を証明してくれているんだと思っていました」
「リフォームということにしましょう」― 800万円を引き出すまで
事件が大きく動いたのは、4月に入り数日たった後だった。
相手は女性にこう指示した。 「定期預金を普通預金に移してください。紙幣の調査をするので、1日200万円ずつ引き出してください」
理由は「あなたの口座に犯罪資金が流れていないか確認するため」だという。 女性は、言われるままに郵便局へ向かった。
もともと1日に引き出せる上限額は決まっていたが、「上限を上げてもらってください」と指示され、その手続きまで行った。
「そう言われても、全然疑っていなかったんです。詐欺なんていう考えもなくて」
1回ではなく、何日かに分けて。 毎日同じ窓口だと目立つからと、利用する場所まで指定された。
金融機関の窓口では、大きな金額を動かす理由を聞かれる。 その“答え”まで、犯人は用意していた。
「お祝い」 「子どもへの生前贈与」 「リフォーム」
いくつか候補を示された中で、女性が「そんなので通るのかしら」と不安を口にすると、相手はこう言った。
「じゃあ、リフォームということにしましょう」
4日間で引き出した現金は、あわせて800万円にのぼった。
金融機関で見せるための“ニセのリフォーム請求書”も
さらに、リフォーム会社の請求書まで送られてきた。 「コンビニでコピーしてください」と指示され、その紙を窓口で見せた。
だが、金融機関の窓口で担当者は首をかしげた。 「この会社はありません」
その一言に、女性も一瞬、不審さを覚えた。
それでも、その場では 「データが古いからでしょうかね」 という何気ないやり取りで終わり、引き出しは続いた。
4日間で引き出した現金は、あわせて800万円にのぼった。 だが、現金を誰かに渡す話は、まだなかった。
「金庫にしまっておいてください。写真を送ってください」
そう言われ、自宅の金庫に保管し、その写真まで送った。
さらに、「自白書」のようなものまで書かされた。 自分の生い立ちや生活を振り返り、「信用してもらえるように」と文章にする。
「これじゃちょっと足りないかな」 そう言われると、相手と一緒に内容を考えながら書き直した。
「本当に、一生懸命、私のためにやってくれているんだと思っていました」
親身になって話を聞いてくれた“ニセ警察官”。 今では信じられないことだが、その時の女性にとっては、それが“本物の捜査”だった。
本物の警察官が来ても「偽物かもしれない」と思った
犯人グループは、最後まで女性を外の世界から切り離そうとしていた。 「警察を名乗る人が2人くらい行くかもしれないけど、絶対に信用しないでください。普通の態度で接してください」
そう何度も念を押されていた。
金融機関からの情報提供を受け、本物の警察官が女性の自宅を訪れた時も、女性はすぐには信じることができなかった。 「刑事さんが来ても、本物の刑事さんかなって疑っていました」
むしろ、犯人から聞かされていた通り、「やっぱり来た」という感覚の方が強かったという。
警察官から「絶対に詐欺です」と何度も説得されても、すぐには頭が追いつかなかった。
実害こそなかったものの、女性の心には『信じ切っていた』という深い衝撃が残った。 どこで、どうして自分が“マインドコントロール”されていたのか。 女性自身、今もはっきりとは分からない。
「ずっと、絶対これは詐欺じゃないと思っていたから。『なんで?』と思うことはいっぱいあったんだけど、その“なんで”が詐欺には合致しなかったんです」
あと少し遅ければ、現金は犯人の手に渡っていたかもしれない。
取材の最後、女性は同じような電話を受けるかもしれない人たちへ、こう語った。
「やっぱり、人に言わないでと言われても、誰かに相談しなきゃダメだなと思います。警察だって『言うな』なんて言わないと思うから」
「誰にも言うな、というのは、逆に言ったほうがいい。知らない電話は取らないほうがいいし、変だと思ったら、一度受話器を置いて、冷静に考えないとダメだと思います」
テレビや新聞で、特殊詐欺のニュースを見ていた。
「まさか自分が」 そう思っていた。 だからこそ、気づけなかった。
「フルネームで呼ばれた瞬間、全部信じてしまった」
その言葉は、特殊詐欺が決して“特別な誰か”の話ではないことを、静かに突きつけている。

旭川市長「旭山動物園はかつてない危機」、職員「妻の遺体を焼却炉に遺棄」供述で開園延期…「こわい」とキャンセルも

北海道旭川市の旭山動物園が、夏季営業の開始を当初予定していた29日から5月1日に延期したことを受け、同園を訪れるツアーの中止やキャンセルなどの影響が出始めている。同園の30歳代男性職員が行方不明の妻を巡って道警から任意の事情聴取を受け、「遺体を動物園の焼却炉に遺棄した」と話したことから捜査が続いており、旅行会社や地元関係者に不安も広がっている。(臼井塁、鍋倉永憲)
「稼ぎ頭のツアーで、影響は大きい」。札幌市内にある旅行会社の女性担当者はそう嘆く。
市が延期を発表したのは27日。同社は29、30日に予定していた同園や富良野・美瑛エリアの観光地を巡るバスツアー計2本を中止し、予約客への連絡や返金などの対応に追われた。予約は道外の客を中心に、満席に近い計約80人に上っていたが、目玉である同園なしにツアーは成立せず、中止せざるを得ないと判断したという。
5月以降に行うツアーの予約についても、「こわい」などの理由によるキャンセルがあったという。担当者は「今後1~2か月は状況を注視したい」と話している。
道内バス大手・北海道中央バス(小樽市)も、同園とJR札幌駅を結ぶ定期観光バスを運行している。29、30日に予約のあった約30人には運行中止を伝え、支払われた代金は返したという。同社の担当者は「旭山動物園は道内でも人気の施設。営業開始を再延期せず、予定通りに開園してほしい」と気をもんでいる。
一方、動物園の地元・旭川市では、営業開始の延期幅が2日にとどまったことへの安堵(あんど)とともに、イメージ悪化を心配する声も上がる。園近くの飲食店で働く60歳代の女性は「例年5月の大型連休が一番の繁忙期。オープンの日が決まってよかったが、捜査が収束するまで悪いイメージが完全に拭えないのではないか」と不安を口にした。
市長改めて陳謝「憤り禁じ得ず」
旭川市の今津寛介市長は28日、臨時の記者会見を開き、「重大な事態が発生し、心より深くおわび申し上げます」と改めて陳謝した。
今津市長は営業開始延期について、「捜査に全面協力する中で、来園者を迎える準備に時間を要した」と説明。年間の来園者が約130万人に上る同園を「地域経済、観光を牽引(けんいん)する道北の中心施設で、命の大切さを伝えてきた」とし、道警に対する男性職員の話が裏付けられた場合、「どのような影響を及ぼすか容易に考えられる。憤りを禁じ得ない」と語った。市や園のイメージダウンや風評被害も大きいとし、「信頼を取り戻す取り組みを進めたい」と述べた。
また、当初営業予定だった29、30日に向け、園内の飲食店や売店が事前に調達した食材の費用や従業員の人件費の補償を検討する考えも明らかにした。
市には「旭山動物園は旭川の宝です」「開園を心待ちにしています」といった応援のメッセージが約1000件寄せられているという。今津市長は「動物園はかつてない危機に直面しているが、足を運んでいただき、動物たちや職員、動物園、地域を応援していただきたい」と呼びかけた。

サルに噛まれ46歳の女性が軽傷 兵庫・姫路の駐車場、4月中旬から出没相次ぐ

28日午後7時35分ごろ、兵庫県姫路市東今宿の会社駐車場で、退社直後の女性会社員(46)がサルに左上腕部を噛まれ、軽傷を負った。
兵庫県警飾磨署によると、女性は同僚の男性と会社の建物を出た際、駐車場にいるサル1匹を発見。刺激しないよう後ずさりしたところ、突然襲いかかってきたという。
同署管内では今月中旬からサルの出没が相次いでおり、事件当日も現場付近で計3件の目撃情報が寄せられていた。同署は、サルに遭遇しても目を合わせたり不用意に近づいたりしないよう注意を呼びかけている。

京都府内で今年初のマダニ感染症「SFTS」確認京都市伏見区で感染か府南部では統計開始以来2例目府が注意呼びかけ

京都府は4月28日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が府内で確認されたと発表しました。
府によりますと、男性は京都市伏見区内で草刈りをした際にダニに刺されたとみられ、府南部での発生は統計開始以来2件目という稀なケースだということです。
◆4月初旬の「草刈り」で感染か、2週間後に体調悪化
京都府によりますと、今回感染が確認されたのは70代の男性です。
男性は4月7日と8日の両日、京都市伏見区内で草刈りをしていました。
そのおよそ2週間後の4月20日、男性は発熱などの体調不良を訴えたということです。
症状は発熱のほか発疹、全身の倦怠感、下痢があり、医療機関を受診したところ、SFTSと日本紅斑熱の2つの感染症に感染していることが判明したということです。
男性は現在、入院をして治療を受けていて、容体は回復に向かっているということです。
マダニによる感染症には潜伏期間があり、SFTSの場合は最大で2週間程度とされています。刺されてから症状が出るまでにタイムラグがあるため、屋外活動後の体調変化には警戒が必要です。
◆府南部では「2例目」、広がる生息域
2015年の統計開始以来、SFTSはこれまでは京丹後市や福知山市など府北部で主に確認されていましたが、府南部では去年(2025年)、宇治田原町で初めて確認されました。今回の伏見区で感染したとみられるケースは、府南部では2件目となります。
府によりますと、府内全体の報告数は例年2~3件ほど、2023年と2024年はそれぞれ1件でしたが、2025年には一気に6件にまで急増したということです。
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
男性が感染した「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、ウイルスを保有するマダニに刺されることで発症する感染症です。
主な症状は発熱や吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、下血などの消化器症状で、血液中の白血球や血小板が減少するのが特徴です。
SFTSの致死率は10%から30%で、最悪の場合、死に至るおそれがあります。

※致死率の改善が期待される抗ウイルス薬ファビピラビル(アビガン錠)が2024年に承認
今回はさらに、細菌による感染症である「日本紅斑熱」にも同時感染していました。

こちらも2日から8日の潜伏期間を経て、高熱や発疹などが現れる疾患です。
◆暑さで進む「半袖化」に警鐘、草むらなどで肌の露出は禁物
これからの季節、気温の上昇とともに注意すべき点があります。
府によりますと、暑くなると半袖などの軽装で屋外活動をする人が増えますが、これがマダニの被害に遭うリスクを高めるということです。
マダニは草むらや藪、森林に潜んでいます。草刈りや農作業、ハイキングなどでこうした場所に入る際は、暑くても「肌を露出させない」ことが有効です。
京都府は、具体的な対策として、

▼草むらなどで場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりしない

▼草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用し肌の露出を減らす

▼マダニが付着した際に見つけやすいよう、白やベージュなどの薄い色の服を選ぶ

などの行動を呼びかけています。
◆「DEET」配合の虫除け剤が有効、屋外活動後は入浴を
また、府によりますと、服装による対策と併せて、市販の虫除け剤の活用も効果的で、「DEET(ディート)」などの有効成分が含まれた製品は、マダニの忌避に効果があるとされています。また、屋外活動を終えて帰宅した後は入浴し、刺されていないか確認することも重要だということです。
◆マダニ類に刺されたら…
マダニを見つけた場合、府によりますと、「無理に引き抜こうとしないこと」が重要で、無理に取ろうとするとマダニの口器が皮膚の中に残ったり、ウイルスを含んだ体液が逆流したりするおそれがあるということです。
府はこうした場合、すぐに医療機関を受診し、医師の処置を受けてほしいとしています。

【独自】護衛艦輸出、枠組み新設へ 日比防衛相会談で合意調整

日フィリピン両政府は、海上自衛隊の中古護衛艦について、フィリピン軍への輸出に向けた協議の枠組みを新設する方向で最終調整に入った。小泉進次郎防衛相が5月5日からフィリピンを訪問し、テオドロ国防相との会談で合意する見通し。政府が4月21日に防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、殺傷能力のある武器輸出を解禁して以降、初の案件となる可能性がある。複数の関係者が28日明らかにした。
小泉氏は28日の記者会見で、フィリピンについて「わが国のシーレーン(海上交通路)の要衝に位置する戦略的に重要な国だ」と強調。会談を機に「防衛協力をさらに発展させる」と述べた。南シナ海で軍事活動を活発化させる中国への対応が念頭にあるとみられる。
輸出対象となる護衛艦は「あぶくま型」で、高性能機関砲や対艦ミサイルの装置一式、短魚雷発射管を主要装備としている。無償譲渡の可能性もあるが、法整備が必要となる。日本側は枠組み設置により、協議を円滑に進めたい考えだ。

岩手・大槌の山林火災「深刻な局面脱した」、鎮圧近づいているとの見方…29日も朝から雨の見通し

岩手県大槌町は28日夜、町内2か所で延焼が続く山林火災について「深刻な局面は脱した」などとして、鎮圧が近づいているとの見方を示した。発生から7日目を迎える中、28日は午後6時までに5ミリの降雨を観測し、29日も朝から10ミリの雨が降る見通し。消防が今後、上空から炎や煙の有無や熱源などを確認し、延焼の危険がないと判断すれば鎮圧を宣言する。
県によると、焼損面積は28日朝の時点で、吉里吉里(きりきり)地区が1187ヘクタール、小鎚(こづち)地区は前日と変わらない446ヘクタール。2か所で計1633ヘクタールと、27日の降雨以降、拡大が緩やかになっている。
28日は自衛隊のヘリコプターなど10機が上空から散水し、地上からは地元の消防隊員ら約1400人が消火活動にあたった。
町では、人口の約3割にあたる1558世帯3257人に避難指示が発令されており、町民らは解除の前提となる鎮圧を期待する。
22日の火災発生直後から家族5人で釜石市の親戚宅に身を寄せている吉里吉里地区の男性(78)は28日、町内の様子を見に来た。2日連続での雨に「思っていたよりも本降りになってくれた。これで鎮火に近づくのではないか」と話す一方、「避難指示が解除されるまで油断はできない」と気を引き締めた。
「局地激甚災害」指定へ
赤間防災相は28日の記者会見で、山林火災で被害を受けた岩手県大槌町を「局地激甚災害」に指定する見込みだと明らかにした。指定されれば、焼けた樹木の搬出、造林など復旧費用の半額を国が補助する。近く閣議決定する。
赤間氏は「自治体や被災者には財政面や資金面に不安なく災害復旧に取り組んでほしい」と述べた。