赤坂の女性切りつけ、1時間前からライブハウス周辺うろつく男の姿…ポスターにスプレーでバツ印も

東京・赤坂の雑居ビルで16日、音楽ライブに出演予定だった40歳代の女性が男に刃物で刺された事件で、逃走した男とみられる人物が、少なくとも事件の約1時間前から現場周辺にいたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は殺人未遂容疑で男の行方を追っている。
事件は午前10時25分頃に発生。女性が地下1階のライブハウスが開くのを1人で待っていたところ、左脇腹と左手を男に刃物で刺されて重傷を負った。
捜査関係者によると、男とみられる人物が自転車や徒歩で周囲をうろつく様子が現場近くの防犯カメラに映っていたという。男は黒色の作業着にキャップ姿で、自転車で逃走した。
ビルに貼られていたライブの告知ポスターに、スプレーでバツ印がつけられていたことも判明し、同庁が関連を調べている。

落語家 三遊亭圓輔さん死去 93歳 落語芸術協会の最高齢として今年6月まで高座に

落語芸術協会は17日、落語家の三遊亭圓輔さん(さんゆうてい・ えんすけ、本名岡田基之= おかだ・もとゆき)が15日午前7時59分、埼玉県内の病院で心筋梗塞のため死去したと発表した。93歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。

三遊亭圓輔さんは1932年1月3日生まれ、 東京都練馬区出身。1958年2月に三代目桂三木助に師事して噺家としての道を歩み始め、「桂木久松」を名乗った。1959年10月 四代目・三遊亭圓馬門下に移り「三遊亭まつ馬」に。1962年に二ツ目に昇進、「三遊亭圓輔」となり、1974年3月に真打昇進した。

かつてはギターの流しもしており、歌唱力にも優れた師匠だった。艶っぽい噺を得意とし、「三枚起請」「文違い」「お直し」などの廓噺では、色気とユーモアを絶妙に織り交ぜた高座が魅力。さらに、「猫忠」「夢の酒」「野ざらし」など、芝居噺や滑稽噺にも味わい深い芸を披露した。

落語芸術協会の最高齢として、最晩年まで精力的に高座に上がり続けた。寄席定席の最後の高座は今年6月15日、池袋演芸場での「長短」だった。

「セクハラ認定」の沖縄・南城市長が辞職届を提出、市議会で「2度目の不信任」可決の公算大きく

沖縄県南城市職員へのセクハラ行為を市の第三者委員会に認定された古謝(こじゃ)景春市長(70)が市議会に辞職届を提出したことが17日、市への取材でわかった。
市などによると、辞職届は16日付で、副市長を通じて提出された。市議会では17日、辞職届の取り扱いを協議する。
古謝氏に対する不信任決議案が9月に初めて可決されたことを受け、古謝氏は10月に市議会を解散。今月9日の市議選では、読売新聞などが共同で実施したアンケートで、不信任決議案に「賛成」の意向を示した18人と「未定」と回答した2人が当選した。古謝氏は、17日の臨時市議会で2度目の不信任決議案が可決される公算が大きく、失職する見通しとなっていた。

人的交流萎縮させるような発表、日中首脳の確認と相容れず=官房長官

Ami Miyazaki
[東京 17日 ロイター] – 木原稔官房長官は17日午前の会見で、中国政府が国民に日本への渡航自粛や留学への慎重な検討を呼び掛けたことについて、中国側に申し入れを行い、適切な対応を強く求めたことを明らかにした。
官房長官は「留学や観光を含む二国間の人的交流を萎縮させるかのような今回の発表は、首脳間で確認した戦略的互恵関係の推進、あるいは建設的かつ安定的な関係の構築といった大きな方向性と相容れないものだと考える」と述べた。
その上で、日本政府側の対応として「中国側の一連の措置による影響を含め、引き続き状況を注視し適切な対応を行っていく」とした。
中国政府は14日、国民に対し日本への渡航を控えるよう呼びかけた。両国関係の悪化と、中国国民が日本に渡航する際に直面する「重大なリスク」を理由とした。さらに共同通信などによると、中国教育省は16日、日本への留学計画を慎重に検討するよう求める通知を出した。
中国の海警船が16日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)海域を通過したことについて官房長官は、現場海域で海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求や進路規制を繰り返し行ったとし、「中国海警船のこのような活動は国際法違反であり、外交ルートで厳重に抗議し、速やかに退去するよう強く求めた」と語った。政府として中国側に対し冷静かつ毅然と対応していく考えを示した。

特急ラピートにはねられ男性死亡、南海・春木駅 ホームから飛び降りか

17日午前9時20分ごろ、大阪府岸和田市春木若松町の南海本線春木駅で、関西空港発難波行き特急「ラピート」に男性がはねられ死亡した。乗客にけがはなかった。
大阪府警岸和田署によると、所持品から死亡したのは同市内の30代男性とみられる。防犯カメラには男性がホームから飛び降りる姿が写っていたほか、遺書のようなものも見つかっているといい、同署が身元や詳しい経緯を調べている。
南海電鉄によると、この事故で上下線計37本が運休するなどして約1万人に影響が出た。

10月は過去最悪のクマ被害に 1か月間として統計開始以降 最も多い死者・被害者と発表-環境省

全国でクマによる被害が深刻化する中、17日、環境省は10月の1か月間での人身被害件数を発表し死者・被害者ともに1か月間としては統計開始以降、過去最悪となったことがわかりました。
環境省によりますと、ことし10月1か月間の全国でのクマによる人身被害件数は77件、被害者数は88人、死者数は7人となり、いずれも統計開始以降、1か月間として過去最悪となったということです。
今年度のクマによる死者数は17日までに13人で過去最悪となっていますが、うち、半数以上が10月の1か月間で被害にあったことになります。
また今月16日には秋田県鹿角市で女性がクマに襲われて死亡したとみられるなどクマによる被害が相次いでいます。
政府は今月14日に人の生活圏周辺でのクマの捕獲などの強化や個体数削減・管理を示した「クマ被害対策パッケージ」を関係閣僚会議でとりまとめるなど、対策の強化を進めています。

悲しみ、次世代へ 奈良小1女児殺害事件から21年 富雄北小で追悼

奈良市で2004年、小学1年だった有山楓(かえで)さん(当時7歳)が誘拐・殺害された事件は17日で発生から21年となり、楓さんが通っていた市立富雄北小では追悼行事「いのちの集会」が開かれた。参加者は理不尽に命を奪われた楓さんを悼み、事件の悲しみを次の世代へ伝えていくことを誓った。
楓さんは2004年11月17日、下校中に行方不明となり、18日深夜に平群町内で遺体が見つかった。県警は楓さんを誘拐・殺害したとして同年12月に小林薫元死刑囚(13年2月に執行)を逮捕した。
集会は事件の翌年から毎年開かれている。今年は児童386人の他、下校時の見守り活動を続けてきた地域住民や保護者ら30人も参加。冒頭に楓さんへ黙とうがささげられ、事件当時の校長から遺族に贈られた鐘が7回、楓さんの生きた年に合わせて鳴らされた。
集会では、当時富雄北小6年だった品川優人さん(33)が講演した。事件の翌日は上空を飛び交うヘリコプターの音で目が覚めたといい「何か大変なことが起きたに違いない」と不安だったという。登校すると校長から楓さんが行方不明となり、遺体で見つかったと聞かされた。「普段は騒がしかったクラスが、誰も話さないほど静まりかえった」。その年から始まった集団登下校が今も続いていることに触れ、「同じ悲しみを繰り返さぬよう、地域の方や先生方が安全のバトンをつないでくれた。そのバトンは、みなさんの手に渡っていく」と、児童らに語りかけた。
最後に児童の代表が登壇し、命を大切にする取り組みを全校で続けることを改めて誓った。【田辺泰裕、喜多瑞輝】

【速報】宝塚ボウガン4人殺傷事件 弁護側・検察側ともに控訴せず「無期懲役」判決が確定

5年前、兵庫県宝塚市で親族4人をボウガンで殺傷した罪に問われ、先月、一審の神戸地裁で、検察の死刑求刑に対し無期懲役を言い渡された野津英滉被告(28)について、検察側と弁護側双方が控訴せず、判決が確定したことがわかりました。
野津英滉被告は2020年、兵庫県宝塚市の住宅で、ボウガンを使って矢を撃ち、祖母、母親、弟の3人を殺害したほか、伯母を殺害しようとして大けがをさせた罪に問われていました。
野津被告は裁判で起訴内容を認め、「自分が死刑になるために3人以上殺した。早く死刑になりたい」と語る一方、弁護側は「事件当時、被告人は心神耗弱だった」など主張。これに対し、検察側は、「合理的な計画のもと犯行が行われていて完全責任能力が認められる」などと死刑を求刑していました。
10月31日の判決で神戸地裁は、「犯行の計画性は極めて高く、殺害の順序など一貫して合理的な行動をとっていたことなどから完全責任能力が認められる」とする一方、「被告の精神疾患は動機の形成に影響を与え、犯行は家庭内にとどまり、死刑が真にやむを得ないとは言えない」として、野津被告に無期懲役を言い渡しました。
神戸地検は、控訴しなかった理由について「証拠を総合的に判断した結果、控訴理由が見出せなかった」としています。

「〝公人失格〟市長の即刻退陣を求める」 古謝景春南城市長の不信任を求める決議案【全文】

沖縄県南城市の古謝景春市長による市職員へのセクハラ問題を巡り、市議会の臨時会で17日午後、提案された古謝市長に対する不信任決議案の全文は以下の通り。

【古謝景春南城市長の不信任を求める決議】
二元代表制に基づき市政の一翼を担う議会として、このような長きにわたり事態を収束できなかったことに対し、まずは、被害者のみなさま、市民のみなさまへ心よりお詫びを申し上げる。
市長によるセクハラ疑惑発覚からおよそ2年、市長は自らが設置した第三者委員会によるすべてのセクハラ認定と辞職提言にも向き合うどころか、誹謗中傷や脅迫など被害者やその周辺に対する二次加害を重ねている。10月6日には、自らの不祥事で可決された不信任決議に対し、保身のための暴挙ともいえる〝大義なき議会解散〟を強行した。その結果、一部支援者を巻き込んだ悪質極まりない被害者への二次加害、市民の分断が今なお加速する一方である。
この間、副市長をはじめとする市執行部も被害者を置き去りにし続けた。新たな市民本位の市役所を創造しなければならない。何より、先の市議会議員選挙にみる過去最低の投票率は、市政や議会に対する市民のみなさまの怒りと落胆、疲弊のあらわれであり、政治不信、市民の分断を広めてしまう形となってしまったことを議会も深く反省し、本来の議会力再生に努めていくものである。
これ以上、制御不能な市長の〝公権力の暴走〟によって、市民が傷つけられることがあっては、決してならない。被害者救済は一刻の猶予も許されない。議会の行政監視権能が揺るがされることがあってはならない。
われわれ議会は、日本国憲法が保障する基本的人権の尊重に則り、すべての市民の人権を守るため、そして、来年はたちを迎えるハートのまち南城市の市政の品格を保ち、一縷でも市民の希望と成り得るよう、〝公人失格〟の市長の即刻退陣を求め、地方自治法第178条の規定により市長不信任を決議する。
2025年11 月 17 日 沖縄県南城市議会

他人クレカでポケカ購入容疑=高2男子逮捕、「中3から」―警視庁

不正入手した他人名義のクレジットカード情報でポケモンカードなどを購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は17日までに、窃盗容疑で、大阪市平野区の高校2年の男子生徒(17)を逮捕した。容疑を認めているという。
同課によると、男子生徒は「中学3年ごろからクレジットカード情報の不正利用を始めた」と説明。カラオケや欲しいものを購入した際の支払いで同様の不正利用をしており、同課は被害は数百万円に上るとみて調べている。
逮捕容疑は昨年5月14日、インターネット販売サイトで、不正入手した他人名義のクレジットカード情報を利用し、ポケモンカードのボックスなど計7点(販売価格計約3万3000円)を購入し、窃取した疑い。
不正購入したポケモンカードの一部は、中古品買い取り店に売却していたという。 [時事通信社]